平成27年度からスタートした宮原小学校4年生と社協デイサービス利用者との交流が、今年も始まりました。
歩いて来られるこの距離をフル活用し、年間6回の交流を行います。これだけの回数を重ねることに大きな意味があります。
社協ワーカーは、初回の子どもたちの様子をとても大事に思っています。なるべくたくさん子どもたちや利用者さんの表情を見ていました。
今年の子どもたちも初めこそ緊張気味でしたが、自己紹介をし、一緒にレクリエーションをする内に表情が柔らかくなり、さっと肩に触れたり、目を合わせて笑い合ったり、豊かな表情を見せてくれました。
利用者さんの中には、認知症のある方もおられますし、耳が聞こえにくい方もおられ、一人ひとり状態は違います。
もちろん、それは子どもたちも同じで、抵抗なく話ができる子もいれば、もじもじとなかなか近づけない子もいます。
会話するのが少し難しい利用者に対峙した時に、子どもたちはとても考えていました。大人のように相手を見て、さっと対応を変えることは難しいですが、今日も男子二人がコショコショと話し合い、もっと近くへ行って耳元で声を掛けたらええんちゃう?と話していました。それをするのがどちらなのか、そこでまたコショコショしていました(笑)。
こちらの横看板は、初代である中学1年生が4年生の時に作ってくれたものです。代々受け継がれています。この学年にもこれまで社協が共に学んだ子どもたちの弟や妹がたくさんいます。お姉ちゃん元気?と聞くと、「家で歌ばっかり歌って声枯れてたで~」と教えてくれました。歴代歌好きな宮小っ子たちの姿が懐かしく思い出されます。
今日のレクリエーションは『福笑い』。自然と距離が縮まり、笑い声が響きます。ついつい夢中になって、同じテーブルにいる利用者さんがポツンとなることも…。気づいて近寄る子もいました。
この1年間にわたる交流では、自然な配慮を身につけること、折り合いのつけ方を学ぶことが私たちの目標のひとつです。
大人であっても、初めてお会いする方とどんなことを話せばいいのか困ってしまう場面もあります。子どもたちもこの出会いでいろんなことを感じていることでしょう。
この写真は、最後に手作りプレゼントを渡した後の様子です。長時間座っているのがしんどくなった利用者さんがデイルームに先に戻られていました。子どもたちは席にはいないけど、残していこうよと相談して、きれいに置いてくれていました。このちょっとした心遣いが嬉しいものですね。