一気に冬がやって来ましたね。寒い上に雨…。
歩いて帰るのが少々ブルーな気持ちです。

さて、本日のお題は
『地域移行』

本日、午後から有田圏域自立支援協議会定例会議というものに参加してきました。
但し、業務の都合で途中退席…。主催者のみなさま、申し訳ございませんでした


障がい者支援に携わる、医療・保健・福祉のあらゆる職種の方が集まっています。

大事な議題がいくつかあったのですが、私がお聞きしながらいろんなことを思い出したのが
「長期入院患者地域移行推進事業」についての報告です。

精神科病棟に長期入院している方が地域へ戻るための支援を行う体制を整えてくれています。
資料によると、和歌山県では平成25年6月30日現在、1年以上精神科病棟に入院している方が全患者の7割弱もおられたそうです。

実は、私は大学では臨床心理学科に在籍しており、学生時代に精神病院実習も受けました。
この話を聞きながら、そこで出会った方たちのことを20年近い時を経て、思い出していました。
「もう25年も入院してるんだ」「薬がないと眠れない、この不安が分かる?」
そんなことを言われ、まだ若かった私はショックを受けたものです。
私の人生丸々よりも長い時間をこの閉鎖された空間で生きてきた人がいるんだなぁと感じました。
あれから、日本の精神保健もかなり向上しているように思います。
それでも、先ほどの数字のような状況があります。
地域に戻れないのには、いろんな理由があります。

ひとつひとつ、希望を捨てずにやっていくしかない。
社協ワーカーになるとは想像もしていなかった若いころに抱いた想いを思い出した時間でした。
それは今も変わらず、たくさんの仲間と共に、できることを希望を持ってと思います。