5月24日、今年度も始まっている「箕島高校情報経営科3年生地域課題研究班」の授業に参加してきました。

昨年度の先輩たちの取組を継承し、「貧困」という角度から様々な探求を行っていきます。今回の授業は有田市役所で「社会保障」をテーマにお話を伺いました。

お忙しい中3人の職員さんが丁寧に教えてくださいました!

有田市にある「福祉相談室」という総合相談窓口となる課からお二人、保険年金課からと手厚くレクチャーしていただきました。

生活困窮者自立支援制度・生活保護制度・年金制度 どれもこれも大切な制度なのですが、とにかく言葉が難しい!ワーカーと一緒に制度ごとに復習をしながら、制度がある背景や目指すところなどを確認していきました。
生徒たちは昨年度の先輩たちのまとめなどから事前学習をしてきているので、質問もたくさん出されました。

行政の言葉って難しい…。板書では平たい言葉に変換して復習中。

ある生徒がこんな質問をしました。
「生活保護とか、すごく大切な制度だと思うんですが、住民にこういう制度があるよという説明会などはされているんですか」

せ、せ、説明会…。もちろん行政としては、広報誌を通して制度をご案内したり、生活保護の場合、地域におられる民生委員さんのお力も大きいです。しかし、全住民に対しての説明会となるとやっていませんという答えになります。これは有田市だけでなく、どの自治体もそうだと思います。
生徒たちには、生活保護だけでなく、国や自治体では住民の暮らしを支えるためにたくさんの制度やサービスを整えているけれど、原則日本は申請主義であることをまず確認しました。いかに情報を得ることが大事なのか、関心をもっておくことが暮らしを守ることにつながるのかを考えてもらいました。
特に年齢から年金加入が近いということもあり、日本の年金制度や学生の保険料納付猶予など、申請しておくことのメリットも確認していました。

最後のあいさつでは、自分たちが今日学んだことを周りの子などにも伝えていく役割を果たしたいと言ってくれました。