有田市内の3中学校が統合を見据えて合同で進める総合的な学習をはじめとした取組ゆうわプロジェクト。2学年の最終発表会が12月8日に有田市民会館紀文ホールで開催されました。

このスライドから始まった2nd。まだ最高の体験の途中ですが、2年生のゴール地点にたどり着きました。
1年生の時はぼんやりとしていましたが、最終的にはどんな形であれ、3年かけて進める大プロジェクトとなりました(こちらもしみじみ)。

はじめのあいさつは、生徒を代表して保田中学校から大きな舞台にたってくれ、発表会がスタートしました。

中学生×教員×外部支援者共同プレゼン

12のテーマ班がさらに3グループに分かれて、アクションプランを考えてきました。班ごとに、担当教員と企業や公民館など外部支援者が入り、一緒に内容を考えてきました。
班によって、3グループの案を混合しているものもあれば、3案をそのまま使っている班もあり、それはそれぞれの班の話合いの結果です。
では、発表順に当日の様子やスライドを画像でご紹介していきます。
各班掲載できる量に限りがあり、残念な気持ちですが、少しだけでも皆さんに伝わればと思います。

株式会社サカモトさんとコラボした2チーム
1班 右上のスライドの「つまり」以下は大人にはグサグサきます(💦)。
その現状を踏まえての提案でした。有田市の魅力って意外とまだまだ発見できそうな気がします。
2班 お金をかけて廃棄されてしまうのは本当に辛い現状ですね。
SDGsを意識した提案となっていました。ターゲットに合わせた戦略が具体的に練られていましたよ。
4班 宮原公民館の皆さんとのコラボチーム
公民館でどんなことがされているのかたくさん教えてもらったことが分かります。今ある活動を活かしたアイデアでした。
5班 保田公民館の皆さんとのコラボチーム
交流を増やしていくと災害時の助け合いにつながるという気づきは大事ですね。ぜひ、やってもらいたいです!

4班聞き終えるごとに、担当外の外部支援者からコメントをいただきました。その場で考えてコメントしなければならなかった皆さん、プレッシャーもあったと思いますが、ありがとうございました!

皆さん、担当外チームの発表を聞くのは初めてで、ワーカーもですが内心ドキドキしていたはずです。
でも各班の出来栄えにすごいなぁと驚きを隠せませんでした。やってほしいなぁ、一緒にやりたいなぁと大人たちの期待値は上がるばかりです(笑)。

では、次のブロックについてご紹介していきます。

3班 紀州有田商工会議所とのコラボチーム
担当教員は美術の先生ということでアイテム開発には強力なタッグでした!
3案どれも面白い発想で、実現してみたいな~、くまモン超えたいな~と思いました(笑)。
6班 ライオンケミカル株式会社とのコラボチーム
先にお断りしますが、ライオンケミカルさんは既に大企業です!大人たちのコメントにも既に大企業だけどという前置きが並んでいました(笑)。面白い発想で、販売したら担当教員が売り上げの管理をするというところに大笑いしました。
7班 中央地区公民館とのコラボチーム
この班はなんと!活動の中でアンケート調査を済ませていたのです!やること早いっ!その分析に基づいた提案でしっかりした内容となっていました。
8班 有田市社協とのコラボチーム
有和中学校が有田市に一つとなるということは、通学距離が長くなるということです。災害時にどんなことが起こるのか、学校だけの想定では生徒の命は守れません。保護者や地域を巻き込んだ「有和防災の日」実現させたいです。

ちょっとここで会場の様子を。
代表者のみの発表ですが、聴いている生徒たちもちゃんと意見を書き込んでいます。平日にも関わらず、保護者の皆さんも応援に駆けつけてくれていました。

授業ですから、先生方は生徒に学びを忘れません。

では、最後のブロックのご紹介です。

9班 AGALAとのコラボチーム
テーマはみかんカフェだったのですが、AGALAさんが推している「アイスクリームバナナ」というものを有田のヒット商品にしようとたくさんアイデアが出ていました。キャッチコピーに思わずクスッ。
12班 有田市役所生活環境課とのコラボチーム
まちをキレイに。恐らく小学校時代も取り組んだことのある活動を中学生なりに、フィッシュボーンなどを使って深く考えて提案してくれました。まず、自分たちがやってみるという発想が評価されていました。
10・11班 有田市社協とのコラボチーム
10班のお悩み班は、予防することと解決することの視点が入っていました。
実は右上のお写真では、会場を巻き込んでの人間ビンゴゲームを模擬実践。
「ガストとかで、いろんなジュースを混ぜたことがある人」に大爆笑、そして何人もいました(笑)。
子どもですからお許しください…、きっと飲んでます。
11班PR班 難しいね~と一緒に悩みました。でも、誰に向けて伝えるのか、それによって方法が違ってくるとちゃんと生徒たちは理解していました。伝えるだけでなく、一緒に交流する、この展開がゆうわプロジェクトが人をつないでいくことになるんだなと感じました。

最後は、講評者からのコメントと3校を代表して文成中学校松本校長からご挨拶をいただきました。

昨年1年生での最終発表も見ていただいた永瀬先生からは、その成長と具体化にお褒めの言葉をいただきました。「この取組、楽しかった?」という問いかけにたくさんの生徒が手をあげてくれたことにホッとしました。
ワーカーからは、一番初めの授業を思い出そうという点を。生徒たちはちゃんと自己目標を設定し、毎回それに対する振り返りを行ってきています。
3人目となった松本校長からは、「もう聞くの疲れてきたね」という労いの言葉から(笑)。計画だけで終わらせないことの大事さを伝えてくれました。

いよいよ来年は同じ校舎で

2年間、先生も生徒も手探りで進めてきたゆうわプロジェクトです。反省も多いですが、昨年度より対面を重視し、何度も授業で話し合いを進めてきたおかげで明らかに生徒たちの様子は変わりました。初回の合同授業での静けさを思い出すと、最後の和気あいあいとした雰囲気の増えた様子に意義を感じました。
また、外部の皆さんの指導は、本当に実践的で、いろんな角度からのアドバイスにワーカー自身も学びをいただきました。
来年度はこのみんなが有和中学校の最高学年としてスタートします。不安もあると思いますが、生徒も先生も地域も一緒になって、地域と共にある学校にしていけるといいですね。

(投稿者:M.T)