去る10月24日、有田市文化福祉センターで開催された有田市民生委員児童委員協議会の全体研修に伺いました。今回、被災後の暮らしを考えるという視点で「災害ボランティアセンター」についてお話しさせていただきました。
昨年度から新任期に入っている民生委員児童委員の皆さん、災害担当のワーカーはなかなか全員にお会いする機会がありませんでしたので、今回のご提案はありがたいものとなりました。
何人かの民生委員さんに共通して言われた言葉があります。
「自分たちは災害が起こるまで、起こったらどうしようと話し合うけど、災害が起こった後のことを考えるのも大事なことなんやと気づいたよ。」
発災時は自分の命を守ることが最優先です。
運よく命が助かれば、そこからまた暮らしはつづきます。そうなると、被害を受けた状態でどんなことが必要になるのか、お互い何をできるのかと考えて想定することも大切なことではないでしょうか。
それを考えることが、普段の活動を見直したり、よりよくするためのきっかけになるのかも知れません。
当事者の声を共有する
有田市社協が大切にしている「当事者の声」をこの研修でもご紹介しました。
民生委員児童委員の方がふだんの活動で接することがある方々の声かと思います。スライド上段にある精神障害のある息子さんについて、病気による症状は接したことのない方にはなかなか理解が難しいかも知れません。でも、それが災害時だからといって、よくなることはないのです。こんな風に症状と共に暮らしている方がいるということを知ってもらいたいと思っています。
研修中には、みなさんでグループワークをしてもらいました。テーマは「私がきいたこんな声」。
何をしゃべったらいいん?というご質問もある中、ワークが始まると非常に盛り上がり、そろそろ締めましょうかの声も聞こえない班も(笑)。災害のことってそれぐらい気づきが多いということなんだと感じました。
少しだけご紹介すると・・・
・耳の不自由な一人暮らしの高齢者は普段からもなかなか応答してもらえない。災害時の放送なんてとても聞こえない。
・家族同様のペットを捨てていくことはできないと避難しないという方もいる。
普段はそれによって支えられていることが災害時には課題になってしまうこともあります。いろんな立場を知っておくと、地域の許容範囲が広くなるのではと考えています。
いろんなところでみんなでかんがえる〇〇
有田市社協では、9月23日に開催した「防災有田み(んなで)かん(がえる)会議」を皮切りに、いろんな方と話をする場をつくっていきたいと思っています。
小さなグループでも、今回のような研修の場でも、サロンでもお食事会でもどうぞお気軽にお声掛けください。
担当:宮本 0737-88-2750