今年も有和中学校2年生の総合的な学習の時間の企画コーディネートとして関わらせていただいています。
昨年度は、「自分のしあわせ」を考えることが支え合って生きる社会につながると学んだ学年です。
今年は、『有田市地域福祉計画』や『有田市地域福祉活動計画』ともリンクさせながら学びを重ねていきます。
有田プラス1プロジェクト『APP』
有田の魅力・課題をたくさん知り、さらに「一つ」中学生のアイデアを加えることで有田の魅力をあげていこう!という趣旨で名付けました。先生方が略称「APP」として、生徒たちとの共通認識を図ってくれています。
①自分たちで有田のいいところを出し合う
②家庭でいいところを聞いてくる
③市役所の人に「有田市の現状と課題」を聞いてみる
現在、第1フェーズを進んでいます。
ワーカーは、①と③の授業に同席してきました!
有田のええとこってどこやろ?
導入の授業では、今後の学習の見通しを理解した後、班別にいいところを出し合っていました。有和中学校の生徒たちの中には有田市外から通っている子が一定数いるので、市外の生徒たちが自分の町と比べていいところを教えてくれていました。これは、有和中学校ならではの有難いことだと感じました。中にいると当たり前になって良さに気づかないこともあります。
さらには、7つの小学校区の地域性がバラバラなので、有田市の生徒同士でも地域を見る視点に違いがあり、とても興味深いです。
ふだん高齢者の方々と話していると、買い物や移動が不便だと言われることが非常に多いです。市外から来ている生徒が、うちの町には某スーパーひとつしかないけど、有田市はいっぱいあっていいと話していました。確かに、生鮮食品を買えるスーパーなどは片手を超えています。
有田市行政から見る現状と課題

山原係長からは、いわゆる人口減少問題や産業構造などをお話いただいた後、中学2年生が等身大で考えられる様に問いかけてくれました。
「君たちはどう生きるか」
少し前にテレビ放送された某アニメーション映画のタイトルにかけて、この現状と今の自分、未来の自分の生き方について思いを馳せてほしいというメッセージでした。
「失われた30年」などとメディアでは言われていますが、実際、今の日本や地方の置かれている現状は明るいことばかりではありません。これからを生きる中学生には、現状を踏まえたうえで、良いところを活かし(伸ばして)、よりよい社会の在り方を模索していく力が求められます。
有和中学校のスクールプランや総合的な学習の柱にも「ウェルビーイング」の考え方が取り入れられています。私自身を含め、地域社会がよりよいものになるように、中学生たちはどんな提案を考えてくれるのでしょうか。

この言葉は、山原係長が自己研鑽で学んできた某会社社長のお言葉だそうです。学び続ける姿勢も大切ですよね!
今はまだはっきりと分からなくても、このミッションの大切さに気づくときがくるのではないかと思います。
質疑応答での中学生の切り込み!
講義のあと、近くの生徒同士で深め合った後は山原係長に鋭い質問を投げる生徒たちがいました(笑)。見守るワーカーも「こりゃ答えるのが大変だ!」と感じたほど。
「有田市の政策で一番効果があったのは何ですか?」
これには山原さんも唸っていました(笑)。
ふるさと納税が好調でいろんな建築が進みました。「浜のうたせ」「ビッグスマイルパーク」「有和中学校」それらに市内外から人が集まってくることで経済効果が出ています。そもそも建設に関わる多くの雇用を生み出すことができたのです。これは、ふるさと納税を支える農業や産業従事者がいるからで、いろんなことが循環してまちをつくっていることを理解してほしいと思います。
ちょっとこぼれ話
生徒同士で意見交換している間、ワーカーも輪に混ぜてもらったりしました。女子たちが「有田市はいろんなイベントをしていていいと思う。でも、中高生向けのイベントがあんまりないんよね」と話してくれました。
確かに!でも大人では何を求めているのかが分からない。中高生世代がまちづくりに参画してくれたらきっと活気がでますね!
投稿者:M.T