火曜日午後は箕島高校3年生の授業時間
今日は、社協の入っている福祉館なごみへ来てくれました。
箕島高校情報経営科では昨年度から2年生が「認知症サポーター養成講座」を受講しています。
つまり、今年一緒に学ぶ6人は、認知症に関する基礎知識を得ています。
高齢者や支え合いについて考えるにはキーワードとなってくる「認知症」について、振り返りを含めて有田市地域包括支援センターから保健師さんが来られて話をしてくださいました。
実は、保健師さんはずっと子育て支援に従事していたので、有田市生まれの子どもたちについては赤ちゃん時代に抱っこしたり、お宅訪問をしているのだとか。だから、今日の生徒たちのこともお名前を憶えてくれていました。
彼女らの大先輩でもある保健師さんは一番初めに後輩たちに熱いメッセージをくれましたよ。
「赤ちゃんの頃から今もあなたがたは親や誰かに支えられて生きてきました。
でも、あなたがたのこれからの40年ほどは誰かの役に立てる時間です。
人を幸せにするには、自分もハッピーでないとできないからね。」
このメッセージは生徒たちの心にも強く残ったようです。
という前置きはさておき、ご自身の介護体験や、その中で子どもたちに救われた話など具体的に伝えてくれました。
また、認知症について専門職の方が俯瞰してみることの大事さも教えてくれました。
最後には、もっと小さな子どもにもわかる絵本があると読み聞かせをしてくれました。
とっても盛りだくさんでお聞きしたのですが、この後生徒たちに心に残った言葉を書いてもらいました。
何かしら感じ取ってくれています。
「体験の大事さ」は、「思春期に積み残しがあると、介護につながる」という言葉から。
どんな風に接するのか、どんな風に感じているのか。子育てもそうですが、介護も伝達されていくものであり、家庭や地域の中でそれらに触れずに大きくなると、いざ自分が体験する時にイメージできない、分からないということが起こってくるそうです。
核家族化が進む現代の課題であると感じます。
だから有田市社協は多世代でのつながりや交流を大事にしています。
さて、2コマ目は有田市が運営する「デマンドバス」についてレクチャーを受け、考えました。
昨年度の政策提言であげた「デマンド相乗りタクシー」から、「移動」についてもっと掘り下げて考えてみることになっています。
先輩方の提言を検証するために、もっと具体的に調べていきます。
来月には有田市のデマンドバス担当者にヒアリングを行うことになっています。
もちろんというのも変ですが、高校生はデマンドバスを利用したことがありません。
「9時50分に市立病院で予約をとっています。山地の家からは何時にどのバス停から乗りますか?」
「え?見にくい!」
「どう見るん?この時刻表」
「その時間に行けやんのちゃう?」
そう、分かりにくいのです!ってこんなこと書くと行政から叱られるかも知れません・・・。
そんなことを考えた後、ヒアリングで聴いてみたい内容をみんなで出し合いました。
面白い発想も出ていました。
内容については、実際にヒアリングを行ってからご報告しますね。
期待していてください!