箕島小学校5年生では、1学期の総合授業の中で「高齢者を知り、地域に目を向けよう」と題して、地域の高齢者の方々を小学校へお招きし、ペタンク交流会を開催したり、各クラスにおいて児童が思う、高齢者イメージを実際の高齢者の方にインタビューをさせてもらったり、児童が企画したプログラムで交流会を開催したりと、授業を通じて高齢者を知ることで、役割を持った元気な高齢者が地域に沢山おられる事を知りました。

お話の中で、長生きの秘訣として、適度な運動、バランスのとれた食事のお話なども聞かせていただきました。 
2学期の総合授業では、「和食の良さ」について勉強しており、担任の先生より、1学期にお世話になった高齢者の方々に是非、児童が作ったお味噌汁を食べていただきたい、また、昔のお話などもお聞き出来ればと本会に相談があり、17日(竹組)、18日(松組)の6限目に家庭科室において「お味噌汁パーティー」を開催しました。

児童らは、招待状を作成し、事前にアレルギーなどがないか電話等で確認してくれました。

「おみそ汁パーティー」プログラム

5限目に、児童たちが家庭科室において「お味噌汁」を作りました。

お味噌の分量を計っています。

大根、にんじん、豆腐などの具材を包丁を使って切りました。

鍋に水を入れ、煮干しでだしを取りました。

だしを取った後、具材を入れ、お味噌を溶きます。

味見をし、完成です。

6限目に、クラスを5班に分け、高齢者の方々が各班に入り、児童が作った「お味噌汁」をいただきました。

お味噌汁を食べる前に、各班でお味噌汁を作りにあたって、工夫した事などを紹介してくれました。

その後、みんなで、いただきます。
入っている具材も各班で違い、とても美味しくいただきました。

お代わりをする高齢者の方もあり、あっと言う間にお味噌汁はなくなりました。

次は、「お味噌汁クイズ」です。

それぞれの具材で、切り方が違います。
豆腐、さつまいも、ねぎは何切りで切ったでしょうか? 
この質問に、豆腐は「さいの目切り」、さつまいもは「いちょう切り」、ねぎは「小口切り」と見事全問正解の高齢者に、児童らはびっくり。

次に、「自分たちのことを知ってもらおうクイズ」です。
ある児童は、私の身長は何センチでしょうか?
ぴったりとは当たりませんでしたが、楽しいクイズが続きました。

次に、「昔のことを教えてもらおう」です。

ある高齢者の方は、小学6年生当時の集合写真をタブレットで写真を撮り持って来てくれていました。
タブレットを見ながら、小学校当時の話をしてくれました。
まず、タブレットを使いこなしている高齢者にびっくりしました。

今のように、お店もない時代、小遣いもなし、川に仕掛けを作り、「うなぎ」を捕まえたり、今の箕島高校の前あたりで、「しじみ」を採ったりしたそうです。

隣の班の高齢者の方も写真を持って来てくれており、写真の周りに児童が集まっていたので見に行くと、良く似た写真でした。よーく見てみると、タブレットの写真と同じではありませんか。話を聞くと、高齢者同士が同級生で、箕島小学校卒業で、同じ6年生のクラス写真を持って来てくれていたので、みんなびっくり。なんと、竹組に来てくれた高齢者5名の内、4名が箕島小学校卒業の同級生の方で、またまたびっくり。
話の中で、今日参加している同級生は、仕事をしている時は付き合いがなかったが、老人クラブに入会した事で、また付き合いがはじまり今は、楽しくお付き合いをしているとの話がありました。

小学校当時の楽しみは、水飴を買って、紙芝居を観るのが一番の楽しみだったようです。一番面白かった紙芝居は、「鉄仮面」だったそうです。

箕島第一小学校(昭和36年3月卒業)の卒業アルバムを持ってきてくれていた方もあり、当時の校歌も歌ってくれました。

箕島第一小学校の校舎は今のグラウンドの場所にあったそうで、家庭科室からその当時の正門などがどこにあったのかなど、窓の外を見ながら、児童に説明をしてくれていました。

お味噌汁をいただきながら、お味噌汁クイズをしたり、昔の話なども聞かせていただきながら、楽しい時間を過ごすことができ、1学期に引き続き、つながり作りを行うことが出来ました。

授業終了後、高齢者の方々は、校長室に入ると、歴代の校長先生の写真を見つけ、〇〇先生怖かったなあ、〇〇先生に怒られたなど、同級生で思い出話に花を咲かせていました。