今週火曜日に箕島高校の授業での高齢者宅訪問に同行しました。
私は男子班と共に、ご夫婦で暮らされているお宅へ。お二人揃ってお話を聞いてくださり、主にご主人が幅広くお話してくれました。
1時間半みっちりとお話をさせてもらったので、全部はお伝え出来ませんが一部心に残ったお話をご紹介します。
戦時中東京におられたご主人は昭和20年4月15日に150機もの戦闘機による空襲を体験されたそうです。
焼夷弾を目印に周囲に爆弾が落とされていく。赤子も含め焼け焦げた人間があちこちに物のようにあったそうです。
よく生きておられたなと思います。その当時の年齢は、この日お話を聞いていた高校3年生と同じ頃。目の前にいる高校生たちは、そんな風に命の危険性を感じる日常にはないと思います。時代に翻弄されたご主人らの世代の方々に思いを馳せました。
そんな地獄を体験されたご主人は災害を怖いとは思わないそうです。避難訓練にも参加され、日ごろも歩くか自転車での移動を通して、健康維持を心がけておられます。
若い頃は都会への単身赴任で、車のない生活をされてきました。そのまま地元でも車のない生活をされ、何も不便は感じないとのことです。恐らく、私たち車生活の者が高齢になって車を手放す際には同じようには言えないだろうと感じました。
75歳まで働かれ、その後自治会活動やお宮の役もされました。
お聞きしていると生き方そのものに学ぶ意欲やご自身の役割を意識されていて、とても素敵な方でした。
だからこの日もたっぷりと次代を担う若者にメッセージを伝えてくれました。
健康でいることで「子ども孝行」してるんや。みんなの親にもしっかりと元気でいててもらいな。そうすれば君らもがんばれるとおっしゃっていました。
ご主人の長い歴史をお聞きした後、高校生が「これまでの18年は長いなぁ~と思っていたけど、これからなんだな、頑張らななと思いました」と感想を伝えました。思わず、大人たちは18年が長かったの言葉に大笑いしましたが、確かに子どもの頃の時間の流れはとても遅くて長かったですよね。
課題をお聞きするための訪問ですが、学ばせていただくことばかり。本当にありがとうございました。
この聞き取りをまとめて、市役所への政策提言。現代の高校生もがんばります!