みなさん、こんにちは。
ほんとに涼しくなり、過ごしやすくなりましたね。

今日のお題は、『認知症フォーラム2015「絆」』

有田川町地域包括支援センターが主催されたフォーラムへ行ってきました。

認知症のご主人を介護されている方と、認知症の義理のご両親を介護されている方の想いを聞かせてもらいました。
飾り気のない、素直な言葉で、会場にいたみなさんの心に響いたことと思います。涙を流している聴衆がたくさんおられました

フォーラム

進行を担当された有田川町、野田医院の野田先生もご自身のお父さんを介護されており、介護保険の限界を感じらています。
先生からお二人に「今までサービスがなくて困ったことは?」と問われたところ・・・
 ・初めはサービスや支援の仕方も、何を聞いたらいいのかさえ分からなかった
 ・行政の担当者の捨て台詞のような言葉に傷つけられた。(サービスというよりも、)分からなくて相談している人の気持ちをもっと分かってほしいと思った。
   など、他にも具体的なことを話してくださいました。

第2部では、安諦小学校の5,6年生が認知症サポーター講座を受講した感想を発表してくれ、会場のみなさんと一緒に「日々(吉田山田)」を斉唱

してくれました。私も壇上で一緒に歌わせてもらいました

私自身も、認知症啓発のキャラバンメイトをし、一般の方や子どもたちに認知症の方に対する接し方などをお伝えしています。
家族の方の想いにも寄り添ってほしいと受講者には言うものの、講義の中では、「認知症の人に怒ってはだめ、否定しないで」と繰り返しています。教科書通りのその教えはもちろん必要です。
でも家族にとって、終わりのない生活の中で、そうそう優等生のようにはなれないんだということを今日お二人の方に教えていただきました。
家族だからこそ、腹が立って、怒ってしまって、そんな気持ちをどこに持っていけばいいのか・・・。
そんな時に家族だけではなく、親戚の方やご近所の方に話をすることで救われることがあるそうです。介護は家族や専門職だけで乗り越えられるものではありません。地域の誰もが、同じ気持ちで支え合えるようになればいいですね。

認知症は他人事ではありません。85歳以上の4人に一人が認知症だと言われています。高齢化率が3割を超えている有田市。もっとみんなで考えていく必要があると思います。その仲間づくりを社協ワーカーとして推進していきます。

一人でも多くの理解者をつくるために、「認知症サポーター講座」を実施しています。
ご希望があればどうぞ、有田市社協または地域包括支援センターにご相談してください。

最後に、今日の素晴らしいフォーラムにお誘いくださった有田川町地域包括支援センターのみなさま、準備や調整を含めご苦労があったと思います。演出も素晴らしかった

。ありがとうございました