本日、市民の皆さんにご案内している「まちかど相談所チャレンジ講座―学びと語らいBコース」で語り手になっていただく車いすユーザーの桑原さんと打ち合わせを行いました。

たくさんのことをお聞きし、ぜひ、市民の皆さんにも知ってもらいたいと思うことがたくさんありました。そこで、ご参加できない方のためにもひとつエピソードをご紹介します。

今日の打ち合わせは、社協の事務所に来ていただきました。現在は、感染防止対策で検温が必要なため、体温計を設置している関係でこのように入口にコンセントガードがあります。

茶色いコンセントガードはつまずき防止のために

これは、歩く人がコンセントに引っかからないようにという配慮です。でも、車いすの方にとってはどうでしょうか。
桑原さんのように自分で車いすを動かす人にとっては、茶色がアクセントになり、あらかじめ気をつけようと注意することができるそうです。もしこれが茶色でなく、目立たないようにデザイン重視で床と同じような色にされていると話が変わり、気づかずに前へ転げることもあるそうです。
また、誰かに車いすを押してもらっていると介助者から余計に前方が見えず、転倒の危険性があがるということです。

写真で分かるようにこのコンセントガードは点字ブロックの上に這わせています(本来点字ブロックの扱いではだめなのですが一時的ということでご理解ください)。全盲の方にとっては必要な点字ブロックも、立場の違う車いすユーザーにとっては進路を阻む障害物になることもあるそうです。

コンセントガードや点字ブロックだけで考えても、多様な立場の方が一緒に暮らすまちの中では、みんなにとっていいものはなかなか難しいなと思いました。だからこそ、それぞれの立場を理解しあうことで、そこで暮らすみなさんが譲り合いや折り合いのつけ方を考える必要があるのだと思います。

そんなことを一緒に考える機会として、「まちかど相談所チャレンジ講座 学びと語らいコース」をご用意しています。ぜひご参加ください。

学びと語らいコースご案内