9月29日に素敵なオンライン授業が実現しましたのでご報告します。
昨年度、保田中学校ではじめて「技術科」の講師として授業をさせていただきました。「一人暮らし高齢者の生活に役立つアプリ開発」という単元でした。
そのご縁から、「モノづくりの立場で、アプリ開発にかける思いなどを話してくれる人をご存知ないですか?」とご相談を受けました。生徒たちがどんな風に考えればいいのか、その立場の方からお話を聞く機会をつくりたいとのことでした。

山梨県とのオンライン授業

田舎の社協ワーカー自身はなかなかそういった方とのご縁はありませんが、社協は全国にあり、ICTと言えば!と思い浮かぶ他県の某市社協ワーカーさんがおられます。ご相談すると、すぐにご紹介へとつながったのです。とにかくこのスピーディな展開に心から感謝をしています。

ご紹介いただいたのは、山梨県在住の
「株式会社スクーミー」代表取締役CEO塩島諒輔さんです。
㈱スクーミーのホームページはこちらから
https://schoomy.com/

ワーカーも社協の事務所から参加しました。このめちゃかわいいイラストは塩島さんデザイン。元々デザイナーさんとのこと!

結論から言うと「めちゃくちゃおもろくて、ワクワクしました!」。
それはきっと中学生たちも同じだったと思います。質問タイムにあんなに手が上がるって(去年は違ったような…苦笑)。

「スクーミーボード」という小型コンピューターを開発し、それを活用した教育、DIYなどの仕組みを作っている会社だそうです。このスクーミーボードがこれまでの常識を変えているようです。事例や開発の際の思い、開発をする際の大事なポイントなどを教えていただきました。

開発に時間がかかったら、「今」の課題解決じゃない

この塩島さんの言葉は正直刺さりました。塩島さんたちは1週間などの期間で開発するそうです。授業の目的とは別に、福祉の世界でも、目の前にいる方の言葉に対峙したときに、「今の制度にはないんですよ」で終わらせてはいけないと感じながらお聞きしていました。
テクノロジーを用いて課題解決する際の大事な視点のひとつとして、「ユーザー設定」を教えてもらいました。ここもすごく福祉と似ていて、困っている対象のことを具体的にどんな人であるのかを把握していく作業です。私たちでいうアセスメントです。
他にもたくさん共感ポイントや学びがありましたが、あまり伝えるとネタバレになるのでこの辺にしておきます(笑)。

コロナ禍で窮屈になり、子どもたちの学びの保障も心配されていますが、今だからこそ実現した授業だと思います。これを機会に社協ワーカーも視野を広げ、この経験を現場に活かせられないかと考えてみます。