和歌山大学観光学部箕島LIPと一緒に準備をしてきた「まちづくりワークショップ」を9月20日と10月2日に開催しました。
8月にオンライン開催に方向転換
箕島LIPのメンバーが確定したのは今年の6月。本会の『第3次地域福祉活動計画』に活かす課題出しやアイデア出しのためにワークショップ開催を目標にスタートしました。
第1次計画から子どもたちと一緒に考える場を継続してきた有田市社協なので、今回も子どもたちにも参加してほしいと考えていました。そのため、箕島中学校にもご協力いただき、大学生が中学校へいって呼びかけるという計画も組まれていました。
それが、コロナ第5波の影響で、大学生たちは現地に入ることもできないまま、オンライン会議を重ねて準備をしてきました。中学生への呼びかけも動画を作成してみてもらうことに予定変更。
結局、最終判断をする時期に最も感染拡大になっており、急きょオンライン開催に舵を切ったのです。
オンラインでも多世代が意見を交わせる
2回継続参加という条件に加え、オンライン参加というまたひとつ高いハードルができ、いろんな方にお声掛けをご協力いただきました。本当にありがとうございました。いろんな事情で2回共ご参加いただけたのは半分の方となってしまいましたが、非常に深い話をすることができました。
運営側も初めての試みでしたが、全員が意見を出せるように、大学生たちや先生方と役割分担をしてリアルの場所でみるような模造紙的な展開を試みました。
出された意見を、オンライン上で付箋などに起こせるジャムボードという仕組みを用いて視覚化していきました。大学生たちの力に本当に感謝です。その他にも、最初の課題提起のために、行政計画を何冊も読み、まとめてくれました。そんな大学生たちが2回のワークショップを終えて、「たくさん勉強して臨んだけれど、やっぱり地域の方のリアルな声でないと分からないことがあると分かった」と感想を教えてくれました。
第2回の今日は、参加者・大学生がワークショップで話し合った課題について、「誰と」一緒にどんな風に解決を試みるかを発表してもらいました。
出された意見から、大学生は「今すぐにできることもあるし、長い時間をかけてやらなければならないこともあった。LIPとしても今回の気づきを繋いでいきたい」と話してくれました。
自分が全部やる必要はない
箕島LIPを担当してくれている和歌山大学の永瀬先生からは、「自分が全部やる必要はなく、それぞれの得意を組み合わせられるように」というポイントや、アドバイザーで入ってくださっている摂南大学の上野山先生からは、「誰と一緒にするかを考えることは、逆説的に言えば自分に何ができるかを考えることにもつながる」という言葉もいただきました。
それは、行政に対しても同じで、「住民はこの部分をやってみるから、できないこの部分は行政にやってほしい」という具合に、地域の中で役割分担をしていくことが協働という形になっていくのだと学びました。
ここから地域福祉活動へ
社会福祉協議会として、こうしてお聴きした声や市民アンケート、活動の中での課題感を再度見つめなおし、住民の皆さんや企業・施設等の皆さん、行政と力を合わせて実践できる場づくりをしていきます。
参加者の方から、「地域をよくしたいと考える住民を支えるために、社協という黒子がいることをもっと認識してもらう必要がある」というご意見もいただきました。まずは私たち社協職員がたくさんの方とつながること、そのことも意識しながら活動していきます。
ご参加いただいた皆さん、一緒に運営してくれた箕島LIPの大学生たち、永瀬先生、アドバイスいただいた上野山先生、本当にありがとうございました。