11月9日の様子をご報告します。
共に有田市社協が関わっている学びの場をコラボしました。
箕島高校情報経営科3年生と、まちかど相談所チャレンジ講座の受講生の皆さんです。

高校生の学びにびっくり

この日、高校生は春から学んできたことを受講生の皆さんにショートバージョンでご報告しました。生活保護や格差のこと、そして政治に参画するという意識についても話してくれました。春からたくさんの方にインタビューし、考えてきた生徒たちの報告はこちらも非常に勉強になりました。
聞いてくださった方は「想像以上に深いことを学んでいてびっくりした」という感想をくださいました。
生活保護についての報告を受けた後、高齢者世代には「年金が少なくても自分が我慢さえすればいいから、お世話になりたくない」という恥の文化も根強いという地域の実情を教えてくれる方もいました。

高校生にできることとして、3つをあげてくれました。それはまた次の機会までお預けです。

お互いを知る

質問カードの一例。参加者の高校時代が見えるような盛り上がり方でした(笑)。

異世代での交流なので、質問カードを用意してお互いが困らないように工夫をしました。中には、「高校3年生♬」を熱唱している方もいて、制服姿に一気にご自身も青春時代に戻られたようでした(笑)。

「子どもから居酒屋でバイトしたいと言われたら、親としては考えるけど確かに私もやってたわ!(笑)」と立場が変われば考え方も変わること、そして子を心配する親心も伝えてくれている方もいました。でも、高校生からはバイトを通じて社会のことを学ぶことも多いと冷静に答えている子もいましたよ。

この年代のおじさまたちは、半数が中卒で働いたのだとか。進学する子が圧倒的多数の今の時代とはすごい差ですね。半世紀以上の差は大きいです。
一生懸命話す高校生の話を、一生懸命聴いてくださる様子に嬉しくなりました。

共に地域をつくる

まちかど相談所チャレンジ講座では、多様な方が地域で暮らしていることを知る機会として「学びと語らいコース」をご用意しました。今回の高校生もそうです。半数の参加者にとっては孫のような世代で、生きてきた社会も身の回りの環境も違いますが、共に地域社会をつくる一員であることに違いはありません。今回のように、お互いを知る機会を通じて、お互いの価値観を尊重しあえるようになればと思います。
参加者からは、自分がやっているボランティアでもコラボしたいという声が出たりして、出会いがまた新しいつながりをつくってくれるのだと感じ、社協としても場づくりをお手伝いしていきたいと思います。