2023年3月19日 とってもお天気のよい日曜日の昼下がり。有田市山地にある「さくらんぼ園」に赤ちゃんから小学生・大学生、子育て中のパパママから高齢者層まで幅広く約20人が集まりました。
ドキュメンタリー映画『ゆめパのじかん』をみんなで鑑賞するためです。
『ゆめパのじかん』
有田市社協では、子どもたちを取り巻く環境をよくしていきたいと様々な活動を行っています。
今、自分の居場所を探している子どもたちは多いと感じています。
今回鑑賞した映画の舞台「川崎市子ども夢パーク」は、2003年に公設された場であることに驚きを隠せません。民間ではなく、川崎市が設置しているには、『川崎市子どもの権利条例』が大きく関わっているようです。
川崎市ホームページはコチラから↓↓
https://www.city.kawasaki.jp/shisei/category/60-2-1-0-0-0-0-0-0-0.html
こちらにアップされている資料を拝読すると…
「200回を越える様々な会議や集会がもたれ、約2年近くをかけてまとめられた条例骨子案が、2000年(平成12年)6月に「検討連絡会議」から報告書の形で答申され、その後、約半年近くをかけ答申内容に沿って条文を整理し条例案としてまとめ直し、同年12月の議会に提案し成立したもの」(「川崎市子どもの権利に関する条例―各条文の理解のためにー」より引用)と書かれています。
200回!?と思わず声に出てしまいそうになりました。
私たちには何ができるだろう
映画の中では、学校には馴染まないという子どもたちが何人も登場します。理由はさまざまです。その中のひとりの「ただノートに書き写すだけの授業が面白くない」そんなセリフが心に残っています。
子どもたちは、やってみたいことを見つけて何でもトライしていました。
命にかかわらない限り、子どもたちの「やってみたい」を実現する場がゆめパ。虫をジッと観察している、火を起こすために火傷も気にしない、お師匠さんの教えで釘を使わない椅子づくりのために木と向き合う、そんな一人ひとりの目は本当にキラキラしていました。
ネタバレになるのでこれ以上は控えますが、それを一緒にみた皆さんがどう感じたのかを共有します。
・大学進学だけがすべての道ではない。我が子はどう思っているんだろう。
・WBCでの選手たちを見ていても思うが、自分がやりたいことに熱中すれば、自分のチカラを見つけ出していくのかも知れない。
・子どもが子どものやりたいを尊重していて、それは大人が子どもの思いを尊重しているからだと思った。
・大学生として、就活指導ではどんなスーツを着るなどの話をされるのだけど、それがほんとに答えなのか。自分らしい生き方って…。
・モチベーションが大事というのは分かるけど、そのためには、自分で「選ぶ」ということが必要なプロセス。
・自分は火を使うとかさせられるかな。見守っていられる大人・親である必要性を感じた。
・子どもとちゃんと対等に接している。
・公設であるっていいよなぁ。
・それでも、その場に行けない子もいるはず。
・子どもの最善の利益 って向き合えてるかな。
・移住者に子育て支援をしている自治体の姿勢を見せられたら、人口増も、子どもたちの環境も両方よくなるいい循環ができるんじゃないかな。
こんな思いを共有し、日高郡美浜町で活動されている内容をご紹介いただいたり、社協が実施している活動も逆にご紹介したりしました。
今回の取組はひとつのアクションです。
今後も有田市社協では、子どもたちを取り巻く環境がよりよいものになるように様々な活動を行っていきます。そうすることが大人にとっても学びの機会になり、有田市をよくすることにつながると考えています。