6月29日AGALAをお借りして、和歌山大学観光学部箕島LPPのお二人が防災ワークショップを開催しました。
6月2日の大雨を受け、地域でどんなことがおこったのかヒアリングし、資料として残しつつ、今後のために改善できることを考えようというのがねらいです。
想像以上だった
急な企画だったので、お集まりいただいたのは箕島地区の5人の方々。
それぞれ箕島地区の別々の場所で起こったことを興奮気味に話しながら、大きな地図に冠水したエリアをマーキングしていきました。
お話を聴いている大学生たちはその日和歌山市にいて、休講になったもののそこまで不安を感じることはなかったようです。皆さんの残している画像や動画を見ながら、私たちが思っていた以上だったという感想が出ました。
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家族に起こった時間差
聞き取りをしていると、それぞれの判断時間の差が見えてきました。
9時09分 大雨警報発令
10時30分頃 小中学生が帰宅
16時20分頃 市内一斉避難指示発令
小中学生の保護者は働いている人がほとんどです。今回ヒアリングに参加した方も、職場から帰宅しようとしましたが自宅付近が冠水しており、近寄ることができなかったそうです。そのため、先に帰宅していた子どもさんたちだけで、夜中まで迫りくる水の恐怖に耐えることになったそうです。
それぞれの家庭によって事情が違い、全員にいい方法は難しいです。だから、事前に家族間で想定をして話し合いをしておくことが大事だと思いました。
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これまでとは違った
箕島地区は特に箕島郵便局前の高架下などはまとまった雨が降ると割と頻繁に冠水していました。ただ、今回はこれまでとは比較にならないほどの速さと量だったと言います。雷や風があったわけではないので、正直自分たちも油断していたと皆さんがおっしゃっていました。
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写真は高架の北側から撮影 左の写真は2日午後1時半頃 提供いただいた画像から編集しています。
また瀬戸川のすぐそばの道にあふれた水は、瀬戸川と同じ速さで流れていたそうです。
車を守ろうと移動した人も多く、その方々が途中であきらめ結局車が浸かってしまったという状況もあったようです。そして、水位のある場所で車が動くと波が起こり、周辺のお宅にどんどん水が入ってきて大変だったそうです。
参加した皆さんも次に備え、何ができるかを考えていきたいとおっしゃいました。LPPとしても今回お聴きしたことを整理し、またアンケートにもご協力いただいて、まとめていく予定です。
箕島地区としてどんな備えができるのか、既にある「土のうステーション」も参加者が知らなかったこともあり、住民自身が知識を得ていく必要性も感じました。
こちらで土のうステーションについて確認してください。
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有田市土のうステーション