昨日、箕島高校情報経営科3年生の地域課題研究班の授業がありました。
情報経営科は以前は商業科という名前だったこともあり、生徒たちもそういった内容について学んでいます。
そこで、箕島高校から歩いて1分程度に立地する「オークワ箕島店」の店長をお招きして、今回のコロナ禍での対応や苦慮したこと、今後の方針等についてお話を伺いました。

店長はとても熱心な方で、生徒に分かりやすい言葉で丁寧に話してくださいました。生徒からも事前に用意した質問以外にもその場で追加でお聞きしたい内容をぶつけていました。結局2時間の授業を丸々使ってしまうほどでした。お忙しい中のご協力に感謝します。

お話の中で、オークワさんは和歌山で創業し昨年ちょうど60周年を迎えたことをお聞きしました。現在は8府県に店舗があり、和歌山県内の店舗と、緊急事態宣言が長引いた大阪府内の店舗ではかなり様子が違ったことを教えていただきました。

そして、とても印象的だったのは、国や行政から自粛要請を受けなかったスーパーであるが、営業するためにこうしなさいという具体的な指示はでなかったので、オークワ含め様々な企業が自分たちで勉強して、お客さんや従業員の安心安全のために独自に対応をしていたということです。今回のコロナについては非常にたくさんの情報が出され、それも日に日に変わっていく中、大企業として営業を続けるためにはたくさんのご苦労があったと思います。トップダウンとボトムアップを組み合わせて、企業としての方針は徹底する中で、地域性等を考慮し、独自に対応すべきことを今後も考えたいとおっしゃっていました。

店内では、ソーシャルディスタンス確保の掲示や音声案内、消毒液設置場所の増設、ゲームコーナーの閉鎖(のちに解除)など、他にもたくさんの対応をされ、ご存知のように現在も継続されています。

スーパーはコロナ禍にあっても売上が伸びたという話の中で、自炊する時間を確保できるからか、パスタなどの乾麺や粉類が品切れになる中、お惣菜の売れ行きは落ちたという話も印象的でした。有田市にお住まいの皆さんも「ステイホーム」に努めておられたのだと感じるエピソードでした。

私は知らなかったのですが、「納豆」「キムチ」がコロナに効くという情報で箕島店でも品薄が続いたそうです。私たち住民の方もあふれる情報をどのように受け止め判断するのか、考えなくてはならないと感じました。

さて、た~くさんお聞きした内容を生徒たちはどのようにまとめるのか。
これからこのように、いろんな立場・職業の方に対面やリモートでお話を伺っていきます。

余談ですが
授業後の先生とのお話の中で、昨年の卒業生でオークワに就職している生徒がいるとお聞きし、高校3年生で出会うと本当に社会に出るのが近くて、社会に送り出す私たちも有意義な学びの時間を送れるようにしたいと思います。