子育て支援などで活躍されている「NPO法人わいがや娘の会」が主催となって、『「災害」に、私たちができること』をテーマに10月7日、ワークショップが開催されました。

ここに書かれているように、今年6月に起こった豪雨被害をきっかけに、子育て中の方や若い方と一緒に考える機会をもちたいと企画されました。

女性防災士集合!

今回の試みでは、面白いコラボもありました。
社協が活動支援をしている防災教育のボランティアグループ「マモッチャクラブ」のお二人は防災士であり、わいがや娘の会さん側にも賛助会員等を含めると3人の防災士がおられます。そして、ブログを書いている社協ワーカーも防災士ということで、女性防災士も一緒になって考える機会をもとうという裏ミッションが隠されていました。こういう声掛けにより、お互いの活動が刺激されるのはとてもいいことですね。
社会福祉協議会としても「協力」という形で、ワークショップ構成の相談からテーブルマスター、講評等で協力させていただきました。

九鬼理事長のあいさつから、防災安全課酒井係長による本市における被災状況の報告を経て、グループで話し合いを行いました。

あの時何をしていた?どうすればよかった?これからどうする?

自己紹介を兼ねて、6月2日の大雨の時は、どこにいて・どうしたかを共有していきました。今回、箕島高校からも12人が参加してくれたので、学生の状況もとても分かりました。参加者の中には、赤ちゃんから小中学生を育てるママたちもおられ、高校生になったら自分の子にはこんなことが起こるのかという学びにもなったはずです。
高校は、義務教育ではありませんので警報が出ても、集団下校にはなりません。徒歩・自転車・電車と通学方法も様々です。参加していた生徒たちも親が迎えに来た人、何とか電車が通っている間に自力で帰った、学校へ少し留まったなど、さまざまだったようです。

各ワークの話合い時間が15分だったので、各回あっという間!え?もう終わり?という声が漏れるほど盛り上がっていました。

自己紹介でお聴きしたことを少しご紹介しましょう。
小学校や保育所の子どもたちを迎えに行って、より安全な実家に早めに避難したという参加者もいました。また、姉宅が浸水してしまったと体験談を教えてくれる方もいました。そのお姉さんは、避難した時に「水」を出してくれることが多いのだけど、実は「お湯」の方が冷えた体には夏場でも有難かったから教えてあげてねと伝言を預かってくれていました。体験者でなければ出ない言葉ですね。
そして、中には豪雨の時、インフルエンザに罹っていたという方も。感染症と避難行動、新たな視点の課題を考えることができました。

休憩を利用して、他のグループの話し合いを聞きに回ってもらいました。
テーブルには防災士の皆さんが残って説明してくれました。

大事なのは、これからに向けてアクションすること。そのために、最後のテーマは「これからどうするの?」とされていました。
排水路を小まめに掃除しておくことや、幼児であろうと災害時に必要な知識を伝えておくこと、備えとしてなにをもっておけばいいのかなど、たくさんの意見が出されていました。

各グループから代表者が発表していきます。
箕島高校の生徒さんの発表が多めでしたが、圧ではありません(笑)。きっと率先して発表してくれたはずです。その証拠に、どの生徒さんも自身の意見を交えて、堂々と発表してくれていました。

そんな6班分の発表を終えて、まとめとして社協ワーカーがコメントする機会をいただきました。
災害というのは起こった時には皆さんの関心が高く、助け合いもみられます。ただ、時間が経つと残念ながら忘れてしまうものです。こうして、世代も所属も違う人たちが集まり、災害をテーマに話し合えることは大切な機会です。この機会を作ってくださったわいがや娘の会の皆さんに感謝いたします。
ご参加された皆さんがまたこの熱量で、ご自宅で話をするなど広めていくことを提案しました。そうすることで、マイタイムラインからコミュニティタイムラインの作成へと進めていく小さなきっかけをつくりたいものです。
大雨の時、「怖かった」という感想も出ていました。災害は、年齢や立場も関係なく怖いものだと思います。いざというとき、怖いというのは周りの人も一緒なんだと思い、声をかけあえる人でありたいですよねとお伝えしました。

会場の後ろには、非常用持ち出し品の展示もありました。赤ちゃんと一緒に避難する際や、小学生の子どもさんなど、子育て中の方への啓発も行われていました。

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NPO法人 わいがや娘の会 公式ホームページ

(投稿者:M.T)