今年度も有和中学校からお声がけいただき、1年生の授業にも関わることになりました。9月第1週は3年生の教室に週に3日通っていました。学年が変わるとサイズ感や落ち着きが全然違いますね(笑)。社協ワーカーとして、有難いことだなと感じながらゲスト枠での授業を9月17日に実施してきました。

自分らしく生きる

この学年も入り口を「ふくし」にしたいというのが学校からのオーダーでした。3年生は地域貢献の実践まで進んでいますが、1年生には、まずは自分自身の中にある「だんのらしのあわせ」に向き合う中で、自分らしく生きることを考えてもらうことになりました。

何気ない毎日の中の幸せに気づく

今日の授業のメインは、「自分の幸せ」な時、その幸せな場にいる「人やモノ」、その人が「どうあること」で自分の幸せが成り立っているのかを考えてもらうことでした。

ワーカーからの例です(笑)。ふだんのくらしのしあわせってこんなことじゃないですか?

今日の授業は学年全体で体育館実施。200人以上が集まっていました。
個人ワークの時間にワーカーもグルグルしながら生徒のみなさんの意見を見せてもらいました。

小学校の授業でも出会った生徒もたくさんいて、覚えてる?と声をかけてくれる子もいました。嬉しいです!
発表の前に、班の中で共有してもらいました。いろんな感じ方がありました。

なんだそんなことか

その後、各クラスの代表者や先生方からも意見を発表してもらいました。
特別なことはないです。ひょっとすると、なんだそんなことが幸せなのかと読んでいただいている方の中には思う方もいるかも知れません。
聞き取れずに一部正確ではないかも知れませんが、発表してくれた意見をご紹介しましょう。

・生きてるとき 心臓が元気でいること
・自由に過ごせてるとき そんな時間があること
・部活 友達がいて 元気なこと
・家族が笑っている 家族と自分が揃っていること
・試合で自己ベストを出せた時 家族や友達が元気で笑顔になれる
・寝てる時にあの人に会えたらいいなと思いながらベッドに入る
・息子と遊んでいるとき 家族の健康と時間があって自分に心の余裕がある
・みかんが順調に育っている 一緒に作ってくれる人や教えてくれる人のおかげ、お天気だって大事な要素

何気ない毎日の様子が浮かびますね。
でも、これって当たり前のようで当たり前ではないのだとワーカーは思っています。
幸せには、誰かの存在やチカラがとっても大事なんだと改めて感じてもらうためのワークでした。

ふくしは、憲法にある大切な権利が保障されていることが大切
世界では紛争や災害で、健康で文化的な暮らしがない、自由のない場所もあります。

「心臓」というワードを真っ先に発表してくれたのですが、それこそ健康は当たり前でなく、生徒やご家族の中にも病気と闘っている人もいるかも知れません。
そういうことが家族や友達と笑ってすごせる幸せにつながることに気づいてくれていたらいいなと思います。

みんなの先輩のその後

有田市社協では、2013年から小学6年生の「将来の夢発進」を社協だよりの表紙を使って続けています。今日の生徒の中にも、昨年度その夢発進をしてくれた生徒たちがいます。そして、その夢発進は2023年度から10年後を追いかけ始めました。

今年の10年後の先輩たち インタビューできた先輩たちはみんな夢は変わっていました!(笑) 
この紹介は、中学校の先生方の方が興味津々。教え子がいますからね~。
学校の先生に影響を受けたという先輩もいます。

この取組を中学1年生にご紹介しました。先輩たちもいろんな人と出会って、いろんな体験をして、目標をもち、自分らしさを問い続けています。
スライド右側の、メッセージを寄せてくれた先輩たちは4人に3人がそのまま夢を追い、その道に進んでいました。
「夢発進」事業は、地域の皆さんに子どもたちの夢を知ってもらうことだけでなく、どんな夢も胸を張って言える環境、その夢を大人たちが応援できる有田市であってほしいと考え取り組んでいます。
「自分らしく生きる」ということは恐らく一生問い続けることではないかと思い、今回の授業で追加してご紹介しました。

時間の関係でひとつ言えなかったことをブログに記します。
有田市社協はいろんな大学生と複数のプロジェクトを実施しています。そこで出会う大学生の中に、中学・高校は不登校だったという学生が何人もいます。今、学校にいきにくい子も、どこかで誰かの存在に刺激され、チカラをもらって自分らしく生きていけたらいいなと思っています。

今後の授業の進め方

この後、いろんな立場の大人たちにも同じように伝えていただく機会をつくっていきます。何が子どもたちの将来に影響するかは分かりません。地域のみんなで関わっていけたらいいですね。

(投稿者:M.T)