箕島小学校5年生は、6月5日に、地域の高齢者を体育館へお招きし「ペタンク交流会」を実施し、6月11日には、5年生の各クラスへ高齢者をお招きし、子ども達が思う、高齢者イメージを高齢者の方にインタビューをさせていただいたり、昔の箕島のことなど色々なお話を聞かせていただきました。
この出前授業を通じて、高齢者を知り、役割を持った元気な高齢者が地域に沢山おられる事を知ることができ、子ども達の高齢者イメージも変わったようです。

ここまでは、昨年と同じプログラムでしたが、今年度は、担任の先生と打ち合わせをしている中で、高齢者の方々を知る事が出来た子ども達が、自分たち自身が考えたプログラムで交流会を企画する事で、より高齢者を理解し、交流が深められるのではとの話になり、6月29日に高齢者との「ふれ合い交流会」を開催する事になりました。

まず子ども達は、高齢者の方とペタンクをし、お話をしたことで、自分たちが思っていた高齢者イメージと比べ、高齢者の方はすごく元気であり「元気・長生きの秘訣」はなんであるのかを話合いました。
子ども達から出た答えは、「適度な運動」「人と関わる事で元気・笑顔でいられる」でした。
次に、どのようなプログラムで交流会を進めていくかを考え、交流するゲームを考える時に、「高齢者の人とふれ合えて、お話もでき、笑顔になれる」ようなゲームを考えました。
実際に、自分達が考えたゲームをやってみて、子ども達自身で検証し、交流するゲームを決定しました。

子ども達が考えてくれたプログラムは次のとおりです。

・旗あげゲーム
 子ども達が前に立ち、「右手をあげて」「口を開けて」「ジャンプして」「ダンスを踊って」などと指示をだし、指示通りに出来るかを、高齢者と方と一緒に子ども達もやってみました。

・ばくだんゲーム
 高齢者、子ども達全員が円になり、音楽が鳴っている間、2つのボールを隣の方に渡していき、音楽が鳴り終わった時に、ばくだん(ボール)を持っている方が負けになります。負けた二人が、次に音楽をスタートとストップをします。

 高齢者の方がばくだん(ボール)をわざと自分の所に止めて、子ども達にばくだんを回さないようにすると、子ども達から「早く、早く」と沢山の声が上がっていました。
 これも、ペタンクや教室でお話をし、高齢者と子ども達との繋がりが出来ていたためだと思います。

・ボーリング(グループ対抗)
 水が入ったペットボトルをたて、バスケットボールを転がして、各グループで倒した数を競いました。

 子ども達が、高齢者の方にゲームの説明を丁寧にしています。

高齢者の方々と子ども達、楽しそうにボーリングをしています

 ゲームを検証する中で、最初はペットボトルに水を満タンに入れていましたが、それでは高齢者の方が倒せないのではとの話になり、何度も水の量を調整し、一番倒れやすい水の量にし、ボールを転がして一番倒れやすい距離(1m30cm)も何度も検証したそうです。
 ボーリングをやっている間、高齢者と子ども達がお話も出来ました。

・だるまさんが転んだ(グループ対抗)
 各グループの高齢者、子ども達が手をつなぎ、鬼から、「だるまさんがあくびした」「だるまさんが寝た」「だるまさんが笑った」など、指示通りにし、どのグループが一番最初に鬼にタッチするかを競いました。

「だるまさんが寝ころんだ」

「だるまさんが笑った」

各グループの高齢者と子ども達が手をつなぎ、出された指示を一緒に行うことで一体感が生まれました。
なにより、やっている高齢者も子ども達もすごく楽しそうでした。

・玉入れ(クラス対抗)
 ビニール袋を持っている子ども達に、高齢者が玉を投げ、松組、竹組で制限時間内にどれだけの球をビニール袋に入れられるかを競いました。

運動会でやっているような玉入れであれば、高齢者の方にとっては高くて難しいですが、子ども達自身が実際に検証した結果、子ども達に向けて高齢者の方が玉を投げるのであれば、無理なく玉を投げれるとの事になりました。

交流会の最後には、出前授業にご参加いただいた高齢者の方々がどんな方であったかを各グループでまとめ、子ども達から高齢者の紹介シートと首飾りをプレゼントしてくれました。

子ども達から、紹介シートと首飾りをプレゼント

参加いただいた高齢者の感想

地域の高齢者と子ども達、出前授業をきっかけに繋がりが出来ました。
児童代表の挨拶の中で、出前授業に来ていただき、高齢者の方々と「絆」が出来ましたとの話もありました。
今後は、学校行事などの案内を子ども達から、高齢者の方々にも案内していただけるようで、今後も繋がりが続いていきます。