いいお天気の日曜日。
今朝は有田川クリーン作戦へ社協スタッフらと参加し、わいわいとゴミ拾いをしてきました。
毎年ワーカーにとって、一番忙しいとも言える6月が過ぎ、事務処理山積みで本日は仕事となりました…。
ブログもあまり発信できていないことを反省し、せっかく仕事に来ているので一つアップしようと思います。

というわけで、本日のお題は
『8050問題』

少し前に爺局長のブログで「8020運動」のことが書かれていたように思います。
それは、80歳になっても20本以上自分の歯を保ち、健康に過ごそうということですが、こちらは「8050」。
ご存知の方もおられるでしょうし、私のように東京まで行って、「ほぅ~こんな言い方するんや」と知る方もおられるかも知れません。

例えば、80歳の方が特別養護老人ホームに入所することになり、手続きを家族に頼もうとしたら、50歳の息子さんが仕事もなく、その80歳の親の年金で生活して、引きこもっている。というような状態を指すそうです。
こういうケースはよく耳にしますが、それをこういった言い方をするとは不勉強で知りませんでした(大都会で反省してきました)。

平成27年4月1日から「生活困窮者自立支援法」が施行されています。
有田市では、有田市役所福祉課民生係でそれらの相談に対応してくれています。
上記8050問題のように、「経済的に困窮している」・「社会的に孤立している」・「課題がひとつでなく複数ある状態」というような事例が多発し、この法律が生まれています。これまでのように、行政が縦割りで対応していては解決しないことについて、行政の部署はもちろん、いろんな方を巻き込んで解決できるような仕組みを作ろうとしています。これは、介護保険法で考える「地域包括ケア」ともつながる考え方です。

8050問題は、子どもさんの方の課題に焦点を当てているのかも知れませんが、権利擁護事業の専門員をしている私からは、これまで障害のある子どもさんを見てきた親御さんが認知症になる、介護が必要になるという状態も同じように考えられます。
もはや、家族だけでは機能しにくくなってきている中で、家族の在り方、周りの支援、専門職の介入の仕方など考えるべきことはたくさんあります。無理なく持続可能で、ご本人たちが安心できるシステムをつくっていく必要があると感じています。

今年度立ち上げたばかりの「地域福祉ネットワーク会議」なども活用して、少しずつ前へ進めるように日々頑張ります。
今日は、少し前の東京での学びを皆さんにも読んでいただきました