今日の午後は、箕島高校地域課題研究班の授業に参加してきました。
今日もインタビューはAGALAをお借りして対面で行いました。
いつも一緒にお仕事している仲間であるケアマネさんに来ていただきました。

こちらの事業所では、ケアマネだけでなく、通所介護(デイサービス)、訪問介護(ヘルパー)も経営されています。
生徒たちから、たくさんの質問が出されましたが、ケアマネらしい優しい口調で、丁寧に答えてくださいました。

介護専門職は、エッセンシャルワーカーと呼ばれる職種のひとつです。現場で感じていることをたくさんお聞きしました。

この現状は、社協としてもぜひ皆さんにお伝えしたく、ブログにまとめさせていただきます。
今日お聞きしたことは、この事業所だから起こっていることではなく、全国各地でみられる様子だと思います。
スタッフの皆さんは、医療現場と同じくプライベートでも行動には慎重になったそうです。
交代勤務の導入や、システム化など様々な感染予防策を取り入れておられます。

今回は、経営の観点よりも、高齢者の方の様子を中心に報告します。

(想像よりも不安感が強い高齢者)
生徒たちはインタビューしていて、自分たちが思っている以上に高齢者はコロナに敏感になっていると感じたそうです。
デイサービスを控える利用者や、ケアマネ訪問をポストインで希望される方などさまざまおられたそうです。
それもこれも、大抵は自宅にいればテレビをつけているからではないかと分析されていました。
テレビで感染者数が増えたと聞けば、東京のことも有田のことも同じように感じ不安になってしまう方もおられたようです。
高齢者は重篤化しやすいと、毎日テレビで繰り返し聞いていれば不安になってもおかしくありません。
そうかと思えば、消毒やマスクの着用などを好まない利用者もおられ、それもまた現場での対応に苦慮されたそうです。

(認知症の方にとってのコロナ禍)
また、認知症の方などは、テレビの中で起こっていることが、自分の地域の事だと思い込んで興奮することもあるとのことです。
普段から認知症の方は相手を名前で記憶していることは少ないです。これは、私自身も実感しています。
マスクをして話しかけてくる、マスクで表情は分からない、誰だか分からない、なぜマスクをしているのかも分からない。
想像してみてください。不安になっても不思議はないですよね。

(訪問風景も変わった)
また、ケアマネ業務は月に1回以上は利用者宅をモニタリング訪問しますが、これまでなら「ちょっと近くへ来たんで寄ってみました」と不意に訪問することもあれば、そんな訪問をすごく喜んでくれる利用者さんもおられたそうです。今はもう、そんな不用意な訪問ができるはずもなく、訪問前はきちんと電話連絡をして、先方の承諾を得てからというスタイルに変わったそうです。

(重度化させないために)
感染を不安に思い、デイサービスの利用を中止すれば、家の中ばかりで過ごすことになります。
高齢者は例え1週間でも運動量が落ちれば筋肉が落ちていきます。
ケアマネとして、通常なら導入しない福祉用具レンタルを提案し、ご家族の協力を得て歩行訓練を自宅でしてもらったケースもあると言います。また、訪問リハビリを導入するなど、コロナが原因で要介護状態が進行しないように配慮されたそうです。

(高齢者の姿も変わっていく)
また、別の観点からは、介護の現場に入ったころには明治大正生まれの方ばかりだったのが、現在は昭和生まれの方がほとんどに変わってきた。この世代の利用者は新しいものに興味があったり、スマホを使い始める方も増えているそうです。ケアマネとして訪問する時に、よくスマホの操作を教えてほしいと依頼されるそうです。携帯ショップでは音楽が流れ、すぐ隣で別のお客さんが話をしているという状況にあり、高齢者には集中して聞き取ることが難しいし、足が遠のくかも知れないとおっしゃっていました。
こういう面は地域や高校生にもできることがあるかも知れませんね。

ケアマネとしては、コロナ禍においては逆に相談が増え、業務は増えたような気がするとのこと。
不安に感じれば、すぐにケアマネに相談する、社協のケアマネを見ていてもそうですが、相談職として頼りにされているからちょっとしたことでも相談の電話が入るのだと思います。自分を頼ってくれているという実感がこの仕事のやりがいにもつながるとおっしゃっていました。そうして支援している方が安心して生活できるように日々頑張っておられます。

お忙しい中をインタビューさせていただき、感謝しています。
そして、高齢者の思いを代弁してくださり、私たちもとても勉強になりました。
得体のしれないウィルスだからこそ恐れる、テレビでは情報があふれ整理ができない。そんな状況にある高齢者も一定数おられるということを再認識する時間となりました。

(撮影時のみマスクを外しました)

こちらの事業所では、ケアマネだけでなく、通所介護(デイサービス)、訪問介護(ヘルパー)も経営されています。
生徒たちから、たくさんの質問が出されましたが、ケアマネらしい優しい口調で、丁寧に答えてくださいました。

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介護専門職は、エッセンシャルワーカーと呼ばれる職種のひとつです。現場で感じていることをたくさんお聞きしました。

この現状は、社協としてもぜひ皆さんにお伝えしたく、ブログにまとめさせていただきます。
今日お聞きしたことは、この事業所だから起こっていることではなく、全国各地でみられる様子だと思います。
スタッフの皆さんは、医療現場と同じくプライベートでも行動には慎重になったそうです。
交代勤務の導入や、システム化など様々な感染予防策を取り入れておられます。

今回は、経営の観点よりも、高齢者の方の様子を中心に報告します。

(想像よりも不安感が強い高齢者)
生徒たちはインタビューしていて、自分たちが思っている以上に高齢者はコロナに敏感になっていると感じたそうです。
デイサービスを控える利用者や、ケアマネ訪問をポストインで希望される方などさまざまおられたそうです。
それもこれも、大抵は自宅にいればテレビをつけているからではないかと分析されていました。
テレビで感染者数が増えたと聞けば、東京のことも有田のことも同じように感じ不安になってしまう方もおられたようです。
高齢者は重篤化しやすいと、毎日テレビで繰り返し聞いていれば不安になってもおかしくありません。
そうかと思えば、消毒やマスクの着用などを好まない利用者もおられ、それもまた現場での対応に苦慮されたそうです。

(認知症の方にとってのコロナ禍)
また、認知症の方などは、テレビの中で起こっていることが、自分の地域の事だと思い込んで興奮することもあるとのことです。
普段から認知症の方は相手を名前で記憶していることは少ないです。これは、私自身も実感しています。
マスクをして話しかけてくる、マスクで表情は分からない、誰だか分からない、なぜマスクをしているのかも分からない。
想像してみてください。不安になっても不思議はないですよね。

(訪問風景も変わった)
また、ケアマネ業務は月に1回以上は利用者宅をモニタリング訪問しますが、これまでなら「ちょっと近くへ来たんで寄ってみました」と不意に訪問することもあれば、そんな訪問をすごく喜んでくれる利用者さんもおられたそうです。今はもう、そんな不用意な訪問ができるはずもなく、訪問前はきちんと電話連絡をして、先方の承諾を得てからというスタイルに変わったそうです。

(重度化させないために)
感染を不安に思い、デイサービスの利用を中止すれば、家の中ばかりで過ごすことになります。
高齢者は例え1週間でも運動量が落ちれば筋肉が落ちていきます。
ケアマネとして、通常なら導入しない福祉用具レンタルを提案し、ご家族の協力を得て歩行訓練を自宅でしてもらったケースもあると言います。また、訪問リハビリを導入するなど、コロナが原因で要介護状態が進行しないように配慮されたそうです。

(高齢者の姿も変わっていく)
また、別の観点からは、介護の現場に入ったころには明治大正生まれの方ばかりだったのが、現在は昭和生まれの方がほとんどに変わってきた。この世代の利用者は新しいものに興味があったり、スマホを使い始める方も増えているそうです。ケアマネとして訪問する時に、よくスマホの操作を教えてほしいと依頼されるそうです。携帯ショップでは音楽が流れ、すぐ隣で別のお客さんが話をしているという状況にあり、高齢者には集中して聞き取ることが難しいし、足が遠のくかも知れないとおっしゃっていました。
こういう面は地域や高校生にもできることがあるかも知れませんね。

ケアマネとしては、コロナ禍においては逆に相談が増え、業務は増えたような気がするとのこと。
不安に感じれば、すぐにケアマネに相談する、社協のケアマネを見ていてもそうですが、相談職として頼りにされているからちょっとしたことでも相談の電話が入るのだと思います。自分を頼ってくれているという実感がこの仕事のやりがいにもつながるとおっしゃっていました。そうして支援している方が安心して生活できるように日々頑張っておられます。

お忙しい中をインタビューさせていただき、感謝しています。
そして、高齢者の思いを代弁してくださり、私たちもとても勉強になりました。
得体のしれないウィルスだからこそ恐れる、テレビでは情報があふれ整理ができない。そんな状況にある高齢者も一定数おられるということを再認識する時間となりました。

(撮影時のみマスクを外しました)