本日の午後からは、地域福祉ネットワーク会議主催の学びの会。
題して、事例を通して「連携」「協働」の在り方を学ぶ会。
開催中にアドバイザーとして来ていただいた関西大学の所教授から、「学び合う会」ですとご指摘いただき、急きょ変更しました(笑)。
地域福祉ネットワーク会議は平成28年4月からスタートし、毎月第3木曜の夜に参画している法人のみんなで、ゆる~くそして熱く有田市の地域課題について議論をしています。
今回は、そんなネットワーク会議のことを知ってもらいたいというねらいと、ほんとの意味での協働を考えてもらいたいということで開催しました。
いつもの研修会じゃない感じを出すために、洋楽をBGMに流しながら雰囲気づくりに努力してみました。伝わったかしら?(笑)
司会や、オリエンテーションも事務局ではなく、ネットワーク会議のメンバーでやりました。
社協が社協のためにやっている会議ではないからです。
担当としては、この学びの会を開催するにあたり、みんなで話し合い、この運びはどうとか、ここはこの人が出ないととかプロセスを共有して作り上げたことがまずひとつの収穫です。
ちょっとぶれてる写真ですが、この二人でネットワーク会議でつながったご縁とか、みんなで子ども食堂の見学に行ってゆりのき苑さんが先に子ども食堂を始めちゃったお話などをしてくれました。
毎度毎度会議に出られなくてもいいんですよというお言葉も出ていました。
今日のグループワークは3人一組。距離がぐっと縮まる作戦です。
自己紹介では、「一見○○に見えますが、実は▲▲なんです」「この仕事をやっててよかったこと」「もうこんな仕事辞めたい!」と思ったことの3つを紹介し合いました。
だんだんと皆さん声が出て、笑顔になり、いい感じになってくれました。
自己紹介トークでは・・・
辞めたいと思ったことが数えきれないと言う人から、一度も思ったことがないという人も、いろんな人がおられました。
怖そうに見えて優しいんです、だから施設で看取りをする時が辛いんですという人となりの繋がりが見えた方も。
今回は事例「検討」ではなく、言い換えると、解決策を考えるのではなく、誰とつながればいいのか?どんなことがあったらいいのか?という視点で考えてもらいました。
普段はサービスを組み立てるお仕事の皆さんには少し難しかったかも知れません。
参加された方は、高齢者支援、障がい者支援、保育関係、民生委員、行政、医療関係と幅広かったゆえに、そんなつなぎ先は知らなかったとか、何を大事に支援を考えればいいのかなどを考えてもらえたかと思います。
所先生がおっしゃっていたのは、もちろんいろんな人が支援に入ると役割分担がされなければいけないし、誰かに支援の比重がかかることもよくあることだけれど、ご本人や家族を含め、支援者がみんなでこの先ご本人がどうしていきたいのかを話し合い、それに向かってどう支援できるのかを「みんなで決定する」そのプロセスが大事であるとのことです。
協働とは、「同じ目的のために、同じ立場で協力して共に働くこと」なので、みんなの総意で目的を決めることが必要です。そうでなければ誰かにやらされた、誰かのせいという人任せや押し付けの支援になってしまいます。
そんな状況では支援者は疲弊し、いい支援などできるわけがありません。同じ目的のために、自分の仕事以外のことでも気づいたことはきちんと伝える、そういう姿勢をもつことで私たち専門職も、当事者も前を向いて歩いていけるのではないでしょうか。
そしてもう一つ。私たち専門職は、どうしても緊急的に対応しなければならないことに出会うので、対処して解決するという習慣や、サービスが入ればいいという認識に陥りがちですが、最も大事なのはご本人がどう生きていきたいと望まれているか。そこに耳を傾けずに、目先の困ったことさえ片付けば支援が完了ということではなく、生きる希望をもって生活できる支援を考えなくてはならないと改めて思いました。
例え施設入所という結論になってしまっても、これまで大事にされてきた生きがいを継続できる何かを見つけられたら、それは「お引越し」と捉えていいのではないですか?と所先生が教えてくださいました。
生きる意味を見出せる支援、改めて考えていきたいと思いました。
ご参加いただいた皆さま、業務多忙な中本当にありがとうございました。