以前、このワーカーブログでお伝えした有田市内3中学校1年生合同の総合的な学習の時間の途中経過です。

1学期の取組はこちらのブログからご確認ください。

この(↑)オンライン授業から、コロナ第7波の影響を受けて、社協ワーカーは直接授業を見に行けないまま、生徒のワークシートを確認したり、先生方と会議や意見交換してこの日(9月15日)を迎えました。

有田市民会館の紀文ホールを使って合同発表会。はじめの挨拶は、箕島中学校の森校長。

ゆうわプロジェクト

ゆうわプロジェクトは、令和6年度から有田市内の3中学校が統合されて誕生する「有和中学校」という学校名にちなんで名づけられました。
1・2年生をバラバラの学校で過ごす生徒たちが、3年生になって同じ中学校の生徒になった時に、関係性を整えてスタートできるように、1年次から有和中の生徒と自覚できるように、様々な場面で3校一緒に取り組んでいます。
今日のこの総合的な学習もそうですし、翌日実施される「自然教室」もそうです。森校長は、特に総合的な学習は教科書がないので、一緒に取り組むことに意義があると冒頭のあいさつでおっしゃっていました。

いくらコンパクトな有田市と言えども、お隣の箕島中学校以外は、バスを使って順次やってきました。始まるまでの間、あちこちの座席から、お~い!と手を振る姿があり、生徒たちがこの時間を楽しみにしていることが伺えました。

これから私たちは何について調べていくのか

今日の発表では、40班すべてを聴く時間はないので、各クラス代表の計8班が紀文ホールの舞台で発表してくれました。

1.どんな課題に関心をもったか
2.それはなぜか
3.こんな有田市ならいいのに・こんなことができたらいいのに
4.だからこの方に、こんなことを聞いてみます!

発表の主な流れはこんな感じです。
でも、地域課題と言っても、生徒たちがどんなことに興味を抱くかはそれぞれで、そのプロセスを知ることはとても面白かったです。
少しだけご紹介しましょう。

発表順はくじで決まったとか(笑)。ドキドキのトップバッターは箕島中学校3組代表!
以前、街中で車いすユーザーの方に「お手伝いしましょうか?」と声をかけたことがある生徒がいるそうで、「既に地域での役割意識もってるやん!」と嬉しくなりました。そんな経験を班で分け合って、車いすを使っている方が楽に過ごせていないんじゃないかと問を考えたようです。
保田中学校B組代表のスライドは「課題感」を感じますね。コロナの影響があるし、山間部で暮らす方や、高齢者の暮らしにも思いを馳せていました。いろんな人が気軽にいける施設が必要だと考えているようです。
文成中学校A組代表。自分のご近所はあいさつもあるし、御裾分けもあるから本当につながりって希薄化してるのかな?と疑問をもっていました。まずは、自分の位置から考えてみる。これはとても大切なプロセスだと思います。

それぞれの班について、会場から質問を受ける時間もありました。
後の感想でワーカーも伝えましたが、「問を立てる」というのは非常に難しいことですし、質問のために手をあげるのも勇気のいることです。
この大きな会場でもたくさん質問が出ました!心から拍手です。
文成中代表班の発表では、「声に出せない」という課題もあげられていました。声に出すためには、安心できる場であることも大事な要素です。3年生で統合されたときに、この子どもたちが仲良く過ごせるんじゃないかと感じた場面でもありました。

10月にはいろんな方にインタビュー!

この発表を経て、具体的な質問内容を考える授業に入ります。10月半ばには、一斉にインタビューを実施します。何せ40班!課題に合ったインタビュー先を調整するのは大人たちの役割でもあります。社協がこれまでつながっている方々や、学校を見守ってくれている方々など、ご縁をつないで学びを深めていきます。地域の皆さまのご協力に感謝です。きっと受ける方も学び多き時間になると思います。
ちなみに、ワーカーもインタビューをお受けします(笑)。