地域協働型災害ボランティアセンターをめざして
去る12月6日、「災害ボランティアセンター運営スタッフ養成研修」を実施しました。
今回は、現在有田市災害ボランティア登録をされている方に呼びかけて、社協職員も一緒に受講しました。
地域協働型災害ボランティアセンターとは
社協が中心となり、地域の様々な担い手の参加と協力により、災害ボランティアセンターを運営することが望ましいと言われています。
これまでの災害ボランティアセンターでは、全国から来る多くのボランティアをいかに効率的に調整できるかが求められてきました。また、災害ボランティアセンターの運営についても、応援派遣社協職員といかに協力しながら運営できるかに主眼を置いた研修が多くありました。
ただ、今後本市にも起こりうるとされている南海トラフ地震などでは、一度に広範囲が被災し、外からの援助を求めることが難しくなることが予想されます。そんな時、有田市の中で、共に災害ボランティアセンターを運営してくれる人財がいてくれることが重要です。
また、職員数が非常勤も合わせて12人という小さな有田市社協は、とても自分たちだけでは災害ボランティアセンターを運営できないだろうという危機感を強くもっています。自分たち社協の弱さを開示して、今回のような研修を継続していきたいと思っています。
まずはお互いを知ることから
災害時は、普段から得意なことや仕事で培ったスキルを活かしてもらう時です。そのためにも、今回受講してくれた方がお互いを知る機会を作ろうとアイスブレイクを行いました。
お互いの共通点を探しながら、その人がどんな人なのかを知っていきました。
これが案外盛り上がって、いい雰囲気で講義に移ることができました。

今回の講師は、去る5月、東京にある全社協でこの養成研修を実施するための研修を受けてきたワーカーが担当しました。そのモデル研修では、丸一日研修を2日間や3日間で実施するという日程になっています。今回は、1月に実施する広域・同時多発災害対応訓練と絡めて実施します。その主催である和歌山県社協からも受講してくれました。

近くにいても意外と知らないことがありますね。
講義と演習で深める理解
講義では、最近の災害の傾向や行政の現状にも触れながら、もっとも力点を置いたのは「被災者の気持ち・心情」というところです。これについては、演習も行い、地域の中でたくさんの方が被災した場合に考えられる心配事や困りごと、また、被災者同士がお互いを思いやるがために声に出せないことなどについて理解を深めてもらいました。
これについて、受講者アンケートにはこんな言葉が並びました。
「立場の違う多くの人の話し合いにより多くの意見があり大変良かった」
「困り事が表に出にくい、言い出しづらいということを踏まえて気持ちによりそい、ニーズを言い出せてもらえる人になりたいと思いました。」

普段から困っていることは言い出しにくいものです。それを前提としたアプローチが必要なんだと講義をしながら自分自身も再確認しました。
災害ボランティアセンターにいろんな立場の人がいることで、困りごとをキャッチしやすくなります。
何か特別なことができる必要はありません。有田市という土地に詳しい、文化や歴史を理解している、それだけで十分力になってもらえます。また、日頃からいろんな方とのネットワークをお持ちの方が一緒に活動してくださったら、ボランティア活動へのつなぎも担っていただけます。
企業や地域の活動団体など、グループでの受講もしていただけます。
いざという時に、有田市というまちをみんなで助け合えるように、興味のある方はぜひご一報ください。
有田市社会福祉協議会(担当:宮本)
Tel 0737-88-2750 又は ✉ aridashi.shakyo@gmail.com
🍙おまけ🍙
今回はお昼を挟む長時間研修だったので、昼食として、みなさんと非常食を食べました。
本会がメーカーさんからいただいている非常食を何種類も出して、みなさんに感想もいただきました。
一番人気は・・・
「尾西の陽だまりパン」と「チキンライス」
おいしさ・食べやすさ・お腹の満足度・つくりやすさ・購入希望 すべてが満点でした!
皆さんも購入の参考にされてはどうでしょう。












