6月19日、箕島高校生6人が、箕島地区の高齢者宅へ訪問し、色々なお話を聞かせていただきました。

5月29日には、箕島地区民生児童委員、6月12日には箕島老人クラブの方々と懇談会を行い、地域で活動されている方々にお話しを聞くことが出来ました。
次に、箕島地区の生活課題を知り、コミュニケーション能力を培うことを目的に、箕島地区にお住まいの高齢者宅訪問を実施しました。

今回訪問させていただいたお宅は、箕島に住んで50数年になる高齢者夫婦の世帯に訪問させていただきました。

訪問を快く引き受けていただいたお礼と自己紹介をした後に、高校生からの質問タイムがはじまりました。

昔の箕島と今の箕島では、大きく変わりましたか。昔と、今とでは、どちらが、活気がありますかとの質問に
箕島は変わった。昔は今より活気があり、3世代同居の家が多かったが、今は同居する世帯が少ない。また、地域で夕方になると自然に井戸端会議が出来ていたが、今はそれがなくなり淋しいとの事。

若い時と今では、どちらが幸せですかとの質問に
今の方が幸せかな。若い時は子供を育てるのに一生懸命であった。40歳の時に脊髄を手術するのと同じ時期に、夫の単身赴任が重なり、子供は、おばあちゃんに見てもらった。入院中は家政婦さんに身の回りのことをお願いした。
子供も自立し、今は夫婦二人暮らしでお互い言いたい事も言える。

充実した老後を過ごせていますか。過ごせているとすれば、その秘訣は何ですかとの質問に
過ごせているように思う。体も動くし、好きな事(野球の審判など)が出来ているから。
野球の審判をすることで、若い人からエネルギーをもらったり、試合の緊張感もあるのでいい。

奥さんとはよくお話しますか。どのようなお話をされますか。
夫婦の絆は、若いときに比べどうですかとの質問に
夫婦で良く話はします。私(妻)の足が悪くなり、病院の送り迎えを夫がやってくれており、感謝している。私(妻)の足が悪くなり、出来なくなった家事を夫がやってくれる。
最近、ご飯を美味しいと言ってくれるのが嬉しいとの事。

老人クラブの方々にさせていただいた質問についても、お聞きさせていただきました。

車の免許を返上したら、やはり不便ですか。免許を返上しやすい世の中にするには、行政に何を求めますかとの質問に
車や単車は今の生活に必要です。今のところ安全に運転が出来ているので返納する予定はないが、危なくなってきたら返納することになる。そうなった時、困らないように、今から近所との助け合い、日頃からの関係を大切にしたい。

若い人に助けを求めたいと思うことは何ですかとの質問に
若い人達と交流して話をして、若い人の考え方を聞いて、自分にも活かしていきたい。ただ、そんな機会がなかなかないので、高校生には街で高齢者への声掛けや挨拶など、積極的に関わってほしい。高齢者は、それだけで元気をもらえるので。

箕島地区に通っている高校生、同じ地域に住む高齢者がどのような生活をしているのかを知る事で、地域について考える機会をもつことが出来たようです。
高齢者宅訪問のふり返りをして、1学期の授業は終了となるようです。
高齢者訪問については、箕島地区民生児童委員、箕島老人クラブに協力いただきながら、2学期も実施を予定しております。