2020年度から一緒に活動している和歌山大学観光学部の宮原青みかんLPPが今年度チーム全体での初活動を10月23日に無事に終えました。
有田市、特に活動拠点としている宮原町は「有田みかん」の生産が盛んな地域です。まさに今の時期からお正月を迎えるまでは、農家の皆さんはほんとに猫の手も借りたい農繁期突入です。
青みかんとは
全国の皆さんがご存知の有田みかんは、綺麗なみかん色のものです(当然ですよね笑)。でもみかんというのは美味しいみかんにするために生育途中で間引かれる実がたくさんあり、地元では摘果みかんと呼ばれることがメジャーです。
有田みかんの450年近い歴史の中で、それらは特に活用されることもなかったのですが、宮原青みかんLPPでは、その間引かれる青みかんの活用を考えることで農業の幅を広げたいと研究活動をしています。
まずは青みかんを知ってもらうことから
実は、昨年度には地元宮原小学校のご協力を得て、当時の4年生に大学生たちが青みかんの授業を実施させていただきました。
子どもたちもじっくりと青みかんについて学んだのは初めてだったようです。その中で、青みかんの活用についてたくさんアイデアをいただいていました。小学生たちのアイデアをカタチにしていこうと今も研究活動を続けています。
オリジナルレシピの青みかんづくしピザ
今回は昨年度から大学生たちが温めてきた「青みかんづくしピザ」を地域の皆さんに販売しました。販売は感染対策のため、テイクアウトのみ。宮原の交流拠点である「宮原さん家」とそのピザ窯をお借りし、地域の方々にもご協力いただきました。
ピザがつくる人の輪
大学生たちの初挑戦なので、ご予約いただいていた皆さんを長時間お待たせするという失敗もありました。でも、皆さんが嫌な顔ひとつせず、待ちながらいろんな話をして盛り上がっておられる様子にワーカーはほっこりとしました(決して待たせることはよくないのですが)。図らずも交流拠点である宮原さん家のあるべき姿がそこにあるような気がしました。
昨年の授業を受けてくれた小学生も受取りに来てくださり、大学生の方がテンションが上がっている様子も微笑ましかったです(笑)。
今回は感染対策でその場で食べていただくことはできなかったのですが、「食」というものが人をつないでくれることを再確認しました。社協がこの青みかんの活動をサポートしているのはそういう意味もあります。
大学生たちはまた地域の皆さんと交流できる機会を心待ちにしています。