2月1日から3日まで、地球市民WEEKと題して、箕島高校の1年生全員が地域や企業の皆さんと活動しました。これは、総合的な探求の時間の中で、地球の現状を学び、自分たちが持続可能な社会の担い手としてどのようなことができるかを探求するプロジェクトです。農業や商品販売、リサイクルやPRなど合計9班に分かれての大プロジェクトです。

地域再発見!ゴミレンジャー

有田市社協もお声掛けをいただき、最大規模30人のゴミレンジャー班の授業を先生らと組み立て、3日間を共にしました。こちらには、社協だけでなく、ITベンチャー企業の株式会社ウフルさんも参画されました。
地球×福祉×ITでとても面白い試みができました。

ウフルさんの企業情報はコチラから
https://uhuru.co.jp/

生徒たちに課されたミッションは
「有田市に住む方々に向けて地域の役立つ情報MAPを作成する」
その際の視点として、「高齢者の生活(高齢者)」「南海トラフ地震が起きたら(防災)」「住みたい町にするために(魅力)」という3つの目線でまちをみます。そしてゴミレンジャーというからには、まちをキレイにしながら歩こうというなかなかやること多めのミッションでした(笑)。

高齢者の生活って?

有田市の高齢化率は35%を超えています。でも、コロナ禍以降特に若者世代と高齢者世代の交流が減っているのは事実です。まちを高齢者の視点で見ると言っても、高校1年生にとっては難しいことでしょう。
そこで、地域の高齢者を高校にお招きし、自分たちの暮らし方や防災についてなど、ミッション3項目について語っていただきました。

初対面でお話しするのは高齢者の皆さんもドキドキ。30人の生徒を3クラスに分けて少人数でお話をしていただきました。一人暮らしだから気を付けていることとして、外へ出るように心がけていると話されている方が多くおられたのが印象的でした。また、車いすユーザーの方にも入っていただいたので、特に防災の視点をみる生徒たちにまちの課題について話していただきました。当事者でないと分からないことがたくさんあると今回も感じました。
一緒に活動したウフルさんスタッフ。今回はウフルさんが手がけている地図上に自由に投稿できるサービス「elcompath(エルコンパス)」を活用しました。それに合わせて、ランニングアプリも使用。高校生たちはサクサクと使い方をマスターしていて、これができる世代だなぁと感じました。

まち歩きは6~7Km…歩く歩く歩く

2日目の午後からは、初島駅・箕島駅・紀伊宮原駅周辺の3か所に分散してまち歩きを行いました。今回は、開始30分だけ高齢者疑似体験セットを装着して自由にまちを歩いてもらいました。

写真中央に見えるのが疑似体験中の生徒。4Kgのベストや手首足首の重りで体は重く、肘や膝が曲がりにくくなっています。ちょっとした段差で躓きそうになるという気づきを声に出していました。

ワーカーは宮原駅周辺の高齢者視点班と一緒に歩きました(足はクタクタでした笑)。高齢者の事前学習はしたものの、どんな情報があれば役立つんだろうと話しながらのまち歩き。自分たちで考えてもわからないから、聞いてみよう!と突撃でスーパーや食堂、薬局にお邪魔してインタビューしていました。宮原町の皆さんは暖かく対応してくださいました。ありがとうございました。

情報マップづくり

3日目は、校内で各班マップづくりを行いました。elcompath自体は、歩きながらポイントに写真やコメントを投稿するもので、マップ作りの基礎資料になっています。それを元に、分かりやすくマップを作っていきます。

まずはアナログで、情報を書き込んでいきます。「ええとこ」と「のびしろ」はどこかをマーキングします。課題と書くにはネガティブだし、これから良くなると期待して「のびしろ」ポイントと命名しました!

この後、地球市民WEEK後の授業で情報マップを整えていき、完成品はサロン活動者に見てもらったり、病院などに置いていただけないかと検討中です。
高校ですので、有田市外から通学している子も多く、まち歩きをすることで3年間過ごす有田市を改めて見つめてもらえる機会になったと思います。残念ながら「何もない」という声もありましたが、その良さがあと数年すれば分かる日も来るかな?!と期待しています。