3月は次の学年、学校、社会へのステップを踏む月ですね。
保田小学校6年生の11月から始まった学びも総まとめの時期を迎えました。以前、ブログでご紹介した後がどんな風に続いたのか、ご報告します。

以前のブログって?って思った方はぜひこちらもお読みください。2022.11.17の投稿です。

新たなゲームで次のステップへ

前回のブログの後、子どもたちは新しいゲームを通して「誰かを思いやるってどういうことか」について考えることになりました。今回は、地域の高齢者をお招きして、自分たちとは違う世代の方と楽しみながら学ぶということにもチャレンジしましたよ。

題して「紙コップ積み上げゲーム」
地域の老人クラブのお力を借りて、各班にお一人ずつ入っていただきました。ゲームの前にはお互いの紹介タイムも設けて、少し距離を縮めてスタートさせました。

写真にあるように、輪ゴムにビニール紐を結び付け、その四方をチームメンバーで持ちます。それをお互いに引っ張ったり、緩めたりすることで紙コップを挟み上げ、タワーのように積み上げるというゲームです。
これは協力しないとできませんよね。

2回目はメンバーは変えずに、児童二人にハンディキャップ体験をしてもらいました。写真中央の男児はアイマスクをつけて全盲の方の立場に、写真左側の女児は、ひじが曲がりにくい方を想定しています。

さぁ、何が起こったでしょう。ハンディなしの時とは明らかに違いました。子どもたちも振り返りで意見を出していましたが、特にアイマスクをつけた子どもたちは、何がどうなっているのか、言葉だけでは分からないという状況になったようです。班の中には、ハンディのない子どもさんがアイマスクをつけた友達の腕をつかみ、声をかけながら動かすという行動も見られました。

「分からん」と声を出すこと

「分からん」と言ってもらえると、周りも動きやすいんだろうなと思いました。「どう伝えたらいいか分からない」という子もいると思いますので、そんな時は他のメンバーが声をかけて確認すればいいですよね。子どもたちの振り返りの中でも、そのやりとりの大切さに気づいている子がたくさんいました。
私たちの毎日の暮らしの中でも、こうしたやり取りがあると助け合えることが増えるだろうなと思います。
ゲームを通して、子どもたちなりに相手の立場になって考えるということを再確認できたのではないかと思います。

こうした学びを経て、最後の学習では、保育所の年長さんたちを楽しませることにチャレンジしました。誰に対して行うのかもたくさん話し合って決められたそうです。毎年5年生は保育所の子どもたちと交流をして、新1年生として迎え入れるというプロセスをもっているそうですが、ここでもまたコロナが邪魔をして、この6年生たちはそれをできずに来ました。そういう意味でもよい機会になったのではないかと思います。
最後はまた別のブログでご報告しようと思います。