7月4日、有田市内3中学校2年生合同総合的な学習の時間「ゆうわプロジェクト2nd」がキックオフしました!
昨年度、「福祉とは」という大きな問を持ち続けた生徒たちが考えた素案に、地域から一緒にやりたいという声がたくさん届いていました。その声を大切にした授業プランが企画されました。
社協は、1年生の協働実践者の予定でしたが、今年も一緒にというお声をいただき、2年生のチャレンジにも伴走します。

まずは先生方がしっかり学ぶ

生徒同様、先生方も昨年度末に振り返りをし、次の学年でどのようにするかを出し合っていました。そこから、まずは先生方が基礎をしっかり理解し、教師にとっても生徒にとっても豊かな学びにしようと「PBL」学習会が開催されました。

3校の2年生担当教員・教頭等と社協職員でのオンライン学習会。講師は、昨年度最終報告会で講評をいただいた【摂南大学 上野山裕士先生】です。(画像は2つを編集しています。上:オンライン配信画面 下:会場にいる参加者たち)

目に見える目標(授業で達成すべき課題)と、目には見えないけれど自己とチームの成長のために大切な目標があると学びました。
この研修の後、全員で大まかな流れやこれからやるべきことを話し合う会議を行いました。その後も、主任の先生方を中心に複数回の話し合いを経て、本日の初回ガイダンス授業となりました。

今日までに先生方が役割分担をして、資料作成や、協力してくれる事業所等にもあたってくれました。社協ワーカーも少しお手伝いして進めています。

生徒たちが意識して取り組めるように

初回の授業は、3校それぞれの教室からオンラインでつないで同じガイダンスを聞いたうえで、各クラスで個人ワーク等に取り組みました。これも先生方の工夫だと思います。同じ時間、同じ話を聞くことで一緒に取り組んでいるという気持ちが増すのではないでしょうか。

ワーカーは箕島中学校に参観に行きました。来年から3校のみんなが一緒に学ぶ校舎です。大きい電子黒板は角度も変わるんですね!待機中、映し出された教室を見て、生徒たちが〇〇ちゃんや!とか楽しそうに言っていました(笑)。

目標の言語化

先生方がたくさん考えて作ってくださったワークシートは、生徒自身が自覚している長所と短所、そこからどんな自分になりたいか、そのためにゆうわプロジェクトで何を目指すのかを言語化できるように工夫されていました。

教室をグルグルしながら生徒たちの意見を見ていると、当然ですがそれぞれ違います。すぐに書ける子もいれば、友だちに教えてもらう子もいました。
また、長所と短所に書いている内容がすごく近く感じるのに、本人に聞くと大きく違うと教えてくれたり、ワーカー自身も勉強になりました。

これはとても大事なプロセスだと感じながら参観しました。先生方から学習会の成果を感じました。生徒たちに示すために、先生方も事前に高めたい力について話し合いをされています。それが評価指標となっていくのですが、言語化視覚化することの意義を感じました。

ワクワクする授業を!

生徒たちが興味関心をもって授業に臨むためには、ワクワクは欠かせません。本日のガイダンスの最後のスライドから先生方の気持ちを受け取れました。
これから生徒の皆さんは希望のテーマをとり、3校ごちゃまぜのチームを組み、それぞれに地域の企業や事業所が入ります。
みなさんの企画を、本気で実現させようという地域の大人がたくさんいてくれる、だからできっこないと思わずに、前向きにチャレンジしようと呼び掛けていました。

ガイダンスの最後のスライド。カッコいいですよね~!学校の授業でこんなこと言ってもらえたら、生徒はもちろん、参画する大人たちもまたテンションあがっちゃいます(ここにも!)

今年もこのブログで、地域の皆さんにもご報告していく予定です。
中学生がどんな風にまちや自分たちの暮らしをよくしていこうと考えるのかを知ってください。ブラッシュアップしたアクションプランは12月に発表し、そこからいくつかを3年生で実現させることが最終ゴールです!