2013年度から企画した『ありだし社協だより』表紙を飾る小学校6年生たちの夢発進事業。企画当初から10年後を追いかけると決めていました。
そして、継続して10年、大人になった子どもたちに出会うことができました。
ありだし社協だより2023年7月号はコチラ
よみがえる子ども時代
2023年7月号で、10年後を報告してくれた4人の内、お二人とはオンラインでお話をしました。
実は、お二人には共通項がありました。教育委員会主催で開催していた「ありだっこプロジェクト」に参加していたのです。各小中学校の児童会・生徒会の子どもたちが参加し、当時は鮎茶屋での宿泊研修だったそうです。
お互いのことを覚えているかと問うと、正直お顔の記憶はないのだけれど、お名前を見ると字面に何となくピンとくるとおっしゃっていました。
福永さんはその時に有田市のためにできる地域活動として、小学生がゴミ拾いを定期開催すると提案したことまで覚えているそうです。
子ども時代の思い出の場所
お二人に心に残るふるさとの思い出の場所を聞いてみました。お二人ともお話を聞いているとその情景が浮かぶようでした。
福永さん:
かるも島というところ。陸続きですが「かるも島」と呼ばれています。自宅からも遠めの近場という感覚で、実家に帰るとランニングで行くんです。海に太陽が沈んでいくところが見えるんですよ。景色が好きで地元では一番好きです。 小学校の低学年では遠足で行っていた気がします。今の子たちも行ってるのかなぁ。
嶋田さん:
糸我に沖池という池があり、すごい山の上にあるんです。部活が終わった後に、坂道ダッシュして沖池までいくというのを週に2回ぐらい友達とやっていました(部活後に?元気だね!笑)。上った時に糸我一帯が見えるんですよ。部活終わりの夜なので、小さい町だけどポツポツと灯りがあってめっちゃキレイなんです。その、糸我の小さい町だけど灯りがあってみんな住んでると分かるその景色がすごく好きでした。
今の小中学生に伝えたいことはありますか?
福永さん:
休憩時間とか毎回1~6年全員でサッカーとか学年関係なくやっていました。学校の児童数が減るとそういう機会があるのか分からないけど、学校単位で仲良くなれると思います。
学校は楽しく、仲良く、協調性があって一致団結がいいですよね、年の差はあれど仲良くやっていけたらいいと思います。中高になると年の差とか、先輩後輩とかキツイんですけど、小学生はそういうのを感じなかったのでそんな時代に遊んでいてほしい。
近くの公園とか有田市立図書館とか、いろんな設備がこの10年で変わるので、お母さん世代も住みやすいと思うので、施設が増えて行っている現状が有田はいいなと見ています。
大阪の知り合いが、最近できた「浜のうたせ」を知ってると聞いて、有田って「みかん」というイメージだったけど、有田のイメージが変わり、外へ発信されていると実感しました。外からの見え方が変わってきているんです。
嶋田さん:
小学校の頃から今にかけてもずっとですが、糸我の地域の活動にずっと参加しづつけていて、芋茶粥のつどいなども今も行ってるんです。今週も糸我の祭りの屋台にも参加させてもらって、そういうつながりが小学校の頃から続いています。
それって子どもの頃に芋茶粥に参加していなかったら、ここまで有田のことを思っていなかったと思うし、だから小さいころから地域の活動に参加してほしいって思います。
大人の方も子どもが少なくなってきているけど、だからこそできることというのは増えてくると思うので、そういった地域の活動に力を入れてほしいし、自分もその一人になりたいと思います。私の同級生では二人がずっと地域の活動に参加しています。
子どもたちの10年はほんとに大きく違いますね。でも、この10年の間に二人とも和歌山を出て暮らしていますが、地元が好きですとハッキリ答えてくれました。それだけ愛着をもてる子ども時代を過ごせたのだと感じました。
来年度もこうして大きくなった子どもたちとお話しできることを楽しみにしています。