サマーボランティア体験講座17個目の講座名が最も謎です(笑)。
実は今回のボランティア体験は、アメリカのウィスコンシン州在住のピアニスト速水聡子さんの企画です。有田市社協のご縁もどんどん広がりますね(笑)。和歌山県出身の速水さんですが、アメリカに渡って既に15年を経過し、夏休みを利用した帰省中に二日間のワークショップを開催してくれました。

速水さんは大学の非常勤講師も務めながら、様々なワークショップを企画し活動されているそうです。とっても爽やかな方でした!

五感って何?

五感とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚(皮膚感覚)の5種類のことを指します。今回のタイトルにあるように、このワークショップは五感をフルに使って進めました。
冒頭のウオーミングアップも歌いながら、手を動かしながらのリズミカルなものでした。

輪になって、歌いながら、リズムに乗って手を叩いたり、ひざを叩いたり、それがどんどんスピードアップ!なかなかの緊張感。
そして中腰が何気にきいたそうです・・・(笑)。

一つ目のワークは、会場であるAGALAに置かれた袋の中の「匂い」と「音」から連想する「色」「気持ち」「連想するもの・思い出すこと」をみんなで出し合っていきました。

これは匂いの袋。一瞬で連想できるものから、ん?と何度も匂いを嗅いだものもありました。

面白いことに、同じ匂いを嗅いでも、同じ音を聞いても、連想するものは一人ひとり違うということ。ワーカーも参加し、3人グループで動きましたが、お互いそれで何を思ったか口に出さなくても、同じ色をイメージしたものがあったり、まったく違う情景を浮かべたりと五感を使うということを感じられた時間でした。

まちの方にインタビュー

AGALAのスタッフにも、仕込み中にインタビューをお願いしました。
有田市と言えば、「みかんの花の香」と答えてくれていました。ほんとにGW明けは町中がみかんの花の香りに包まれるんですよね~。

商店街で商売をする方にもお話を聞こうと、みんなでお邪魔しました。
伺ったのは、AGALAのすぐ近くの「美しい着物と帯 うえのやま」さん。何と!創業80年!昔は有田市内に13店舗の着物屋さんがあったのに、今はこちらの「うえのやま」さんだけになっているそうです。
上野山さんは、有田市ボランティアセンターにもご登録いただいています。お茶を愉しむことから日本の文化を伝えておられます。

イタリアミラノへもお着物で行かれたそうです。「着物」は五感でいう「視覚」から一発で日本をアピールできますね。

この後、「私」を表わす言葉を18種類書き出したり、「私」の所属するコミュニティとそこでの役割を書き出したり、私の夢を言葉にしたり、しっかりと自分自身と向き合う、短いけれど濃厚な時間を過ごしました。

二日目はさらにアートの時間に

二日目は、イラストを描く、聴いた音楽のイメージで詩を書くなど、どんどん求められる表現力が上がっていきました。

この用紙に、サイコロで出た数の目・鼻・口・耳・髪の毛などを描いていきます。しかも、順番に人が入れ替わっていき、全員でひとつの作品を作り上げるのです!摩訶不思議!(笑)
この奇妙な作品に、ストーリーをつけて紹介するんです!

最後はなんと!曲づくり!

さすがピアニスト、本領発揮ですね。

さて、このマイクで何が起こるのか…。

実は、ブログを起こしているワーカーは他業務の都合で参加はここまで!
どんなことをしたのかは伝達してもらったのですが、参加者みんながここまでまとめてきた文字を声に出して録音したようです。
それも、一人で声に出したり、わざと他の人と被せたりとまさにアートの世界!これに速水さんが、ピアノ伴奏をつけて曲を完成させるのだそうです!というわけで、、、結末はお預け!(笑)

この講座を振り返ると、普段何気なく5感で感じ取っている小さな積み重ねが自分自身を作っていて、それを表現することで、他の方と共鳴して新たな発想を得られるのだなと感じました。
ボランティアは相互実現と言われますが、他者と関わる時に自分自身の基軸(考え方・価値観)を捉えておくと、他者との違いが分かり、認め合う一歩になるのかも知れないと感じました。

(投稿者:M.T)