箕島高校は学年ごとにテーマを設定して、在籍科関係なく学年単位で「探究」の授業に取り組んでいます。
有田市社協も2年前「探究1」に関わり、ゴミレンジャー班と共に地球や地域について考えました。

1年時の取組はコチラの過去ブログからご覧いただけます。

探究3のテーマは「防災」

毎年度の活動テーマを設けておられ、何とっ!今年度からは文部科科学省から探究の研究指定を受けておられます。全国でたったの5校だそうです!(凄い!)

いただいた資料を画像にしてご覧いただきます。
これが3年間の壮大なプランです。手書きのこのイラストも温かみがあり、見やすくていいですね。

ということで、3年生の始まりのところでも、社協ワーカーが出番をいただきました。石川県七尾市災害ボランティアセンターで活動した経験や、昨年6月2日の大雨で感じたことを交えながら「被災後の暮らしと助け合い」というテーマでお話ししました。

この日は、学年全体で希望テーマをとり、社協組は15人の受講でした。
南海トラフ地震での被害想定も交えながら、このまちで被災したらと考えていただきました。

生徒の皆さんに我がごと感をもってもらうために、「大切なもの」をテーマにした簡単なゲームを取り入れました。人それぞれに大切に思うものは違うこと、その優先順位が違ってもお互いの意見を尊重することを話しながら、それを災害時に突然失ってしまったらと考えてもらいました。
・お金はなくても家族や友達がいてくれたら何とかなるかも。
・住まい(家)がないとどうにも始まらないと思う。
・ペットも一緒にいたい
・水がないと生きていけないんちゃう
いろんな意見が出ました。どれも大切でどれもまちがいではありません。
それでも、災害時にはこれだけは残っていてくれたらと思うものも失くしてしまうことがあるというお話をしました。

ワーカーが2011年の紀伊半島大水害で那智勝浦町災害ボランティアセンターへ支援に行った時、高校生がボランティアに来てくれていました。その子たちは、「水害で友だちを亡くしたけど、自分にできることをしたい」と活動してくれたという話をみんな真剣に聞いてくれていました。
災害時だけでなく、普段から相手を思いやること、お互いの大切なものを尊重する思いをもって暮らしていけたらいいねとお伝えしました。

今年は福祉チームを担当

この後、2学期から防災の中でさらにテーマ別に分かれて学んでいきます。社協は「福祉チーム」を担当し、高校生の学びを深め、実行できるようにサポートしていきます。
有田市社協としても、重点事業に「防災プラットフォーム事業」を掲げている令和6年度です。この機会を有難く思っており、私たち自身も学びながら、共に災害時に助け合える関係性を色んな方々とつくっていきたいと思います。
そして、いろんな人や世代をつなげるのも社協の役割。ゆうわプロジェクトの中学3年生と箕島高校の生徒たちをつなげる作戦が出来上がっています。それについても楽しみにお待ちください。

一緒に考えていきませんか?

有田市における様々な関係団体や当事者の皆さんから、災害時の課題等をお聞きしたいと思っています。ぜひ一緒に取り組みたいと思っていただける方は、ご連絡をお待ちしています。
TEL 0737-88-2750 担当:宮本

(投稿者:M.T)