箕島高校3年探究福祉班 インタビューからの学び
12月11日、2学期から継続して関わっている箕島高校3年生探究・福祉(社協)班の生徒たちの一つのゴールを見守ってきました。
この活動の目的等については、以前のワーカーブログをご覧ください↓↓↓。
誰も取り残さない避難のために
~インタビューから生まれた「防災カード」と私たちの学び~
発表日は、障害等当事者の方々、和歌山県危機管理部からご担当者にも来ていただきました。
グループを代表して「きいちゃんの避難ゲーム」に対する新しい提案をする生徒と、自分自身の学びについて発表する生徒の二手に分かれました。
すべては紹介できませんが、個人の学びについて、発表スライドを二つだけご紹介します。

このように、インタビューで聞き取った話から避難所の在り方について考えた生徒もいます。
今回インタビューを受けてくれた視覚障害者は全盲で光を感じることもできません。行ったことがない場所で信頼できる人がいない状況では、誰にも聴くこともできない。そう考えると避難することを選べないというお話も聞いていました。
次のスライド発表生徒は、避難について深く考えたことがなかった自分が、探究学習を通して「知る」ことから「考えを深める」作業をできたことを伝えてくれています。また、その際にはインタビューで得たエピソードが確かに生きています。
実は、生徒たちはこの発表の前日、神戸市にある「人と防災未来センター」へも行き、リアルな映像をみて更に災害を我がごととして捉える経験をしてきました。生徒に聞くと、「あの映像凄かったんですよ、あれ見たら考えますよ。」と話してくれました。いろんな体験をすることの大切さがわかりますね。発表前日の出来事「人と防災未来センターでの学び」も加えたスライドに仕上げています。

避難は「個人の行動」ではなく、「つながりの行動」
この言葉は、実際に生徒が発表した言葉です。これまで、避難行動は自分優先で、自分の命は自分で守るだと考えていた生徒たちが、自分ひとりで避難できない人達と対峙して考えが変わったことが分かります。
後ほど担当の先生は、恐らく不特定多数の「障害者」の意見として知るだけではここに至ることはなく、障害のある〇〇さんという個人と向き合ってお話をしたことで具体的に考えることができたのだと思うと教えてくれました。立場の違う人同士が出会うことでこうした気づきや学びが生まれるのだと改めて実感しました。
本当にどの生徒の発表も素晴らしい気づきと学びがありました。
一緒に聴いていた方々からは
「高校生がこんなに考えてくれるなんて感動した!」
「大人の方は割とハッキリしていて、支援してもらうことを諦めていたが、今日の高校生の言葉に本当に嬉しくなった。」
「こんな学習が生きていく上で必要だと思う。いい学びをしている。」
など、それぞれの立場からコメントをいただきました。
この一連の学びについては、来年2月23日に開催する「異世代活動報告会」において発表いただく予定です。さらにブラッシュアップした内容になるよう、社協もバックアップしていきます。
詳細が決まりましたら、ホームページでご案内いたします。
(投稿者:M.T)












