コロナ禍での福祉教育の在り方について、社協から提案した授業プログラムが市内のいくつかの小学校で動き出しています。
昨年度まで社協は、地域のあらゆる方と子どもたちをつなぎ、対話をとおして、共に生きることを学んでもらおうと活動してきました。
しかし、今は、新型コロナウィルス感染防止のために、人とのつながり方、接し方を改めることが必要とされています。

だからといって、人が人との関係性の中で気づき、学びを得ることは変わりません。その機会をまったくなくすわけにはいかないと考えました。
そこで、授業では、子どもも大人も平等に初体験となったこの未知のウィルスとどう向き合ったのか、どんなことが必要とされたのか、そして子ども自身は何ができるのか。という学びを導くために、対面や電話、オンラインという手法を使ってつながりをつくっていきます。

幸いにも、有田市内の小中学校ではオンライン授業の環境が整っています。今回その有難みを非常に感じているところです。
逆に言えば、福祉教育でもそれを使わない手はないと思っています。オンラインを使えば、これまではつながり先は自分の周りの方だけだったのが、県外でも海外でもつながることができる絶好のチャンスなのです。それだけ、多様な生き方・価値観に触れることができる機会を増やせます。

昨日、箕島小学校でオンラインを使った交流授業を行いました。
昨年まで、高齢者入所・通所施設「ひまわりケアサービス」の利用者の方と交流授業をしたり、音楽会に来てもらったりして子どもたちは自然と高齢者との接し方などを覚えてきました。
それが今は、高齢者は新型コロナウィルスではハイリスクであることから家族との面会すらできない状態にあります。そんな状況にある事を授業で確認し、オンラインでも実際の施設の状況を確認しました。

パソコン画面は担任の先生です(児童ではありません笑)。

でも、実はつなぎ先は目と鼻の先なのです。こんなに近いのに会えないのが現実です。

画面に映る子どもたちの様子に、みなさん思わずにっこりです。何だか新鮮ですよね。

社長から施設としての対応を教えてもらいました。

この後、子どもたちは自分たちに何が出来るかを考え行動に移していきます。
新たな課題にぶち当たり、世の中は閉塞感に包まれました。
でも、私たちはお互いを知ることで、それぞれに助け合い励まし合える存在になれると思っています。
つながることをあきらめずに、いろんな立場の方が共に生きていくために何をすればよいのか。
このプログラムは市内小学校3校と箕島高校が取り組んでいます。
私たち社協職員は子どもたちから提案された方々へつなぐサポートをしていきます。

また、皆さんにもこの学びを報告できたらと思います。