宮原小学校6年生は、2013年から社協との1年間に及ぶ福祉教育を継続してきました。
また、2016年からは1学期と2学期の活動に、関西大学の所めぐみ教授とゼミ生たちも一緒に現地で参加してきました。
ところが今年はコロナ禍、大学生も小学生も通常モードの学校生活は送れていません。
でも、幸いなことに有田市の小中学校にはICT環境が整っています。オンライン授業に慣れている学生の力を借りて、新しい交流の在り方を模索することになりました。諦めるだけっていやですから。
あくまで主体はゼミ生たち。授業プログラムの立案から、小学校への宿題等もすべて学生たちが行いました。
私が考えるよりも、やわらかい内容で、かつ教育要素もしっかり入っていて楽しい内容となりました。
まず、事前学習として、大学生も小学生も、班別に自分の町を紹介する新聞をつくり、プレゼンの練習をします。
ちなみに、こんな内容がありました。
協働学習で育ってきた6年生だからこそ、「コの字型の席順」が特徴的だと説明するあたり、感心しました。
地元の宮原神社は1200年以上の歴史ある神社です。
馴染みのある公園、休みの日にはたくさんの子どもたちが遊んでいるのを見かけます。
これを8班に分かれて準備してくれました。大学生もキャンパスのある堺市について紹介してくれました。
今回はZOOMを使いました。
リアルに会う時と同じように、みんなでアイスブレイクをして雰囲気を作りました。
2分間に分かるだけの「にんべん」の漢字を書きだし、班ごとに発表しあい、一番たくさん出せた班の勝ち!
実はこれ裏話をすると、ハウリングを回避するために、小学生は教室や特別教室と、8つの教室に分かれていたのですがヒントの多い教室とそうでない教室で差が出たようです。内緒です(笑)。
反省点は、ご覧のように、密になってしまったことです。
その後、大学生から順にまち紹介プレゼンをし、そのテーマに沿ったクイズを出し合いました。
ZOOMには「投票機能」というのがあるのをご存じですか?
制限時間内に選択肢を押すと、瞬時に回答結果も出るんです。面白いですよね!
大学紹介の時には、小学生から「図書館いいな~!」とか「アスレチックもあるんや!」と興味津々の様子がうかがえました。
こうして、大学生も小学生も見守っていた大人たちも大いに交流授業を楽しみました。
余談ですが、宮原小学校学校運営協議会会長さんの経営する会社だけを紹介する班がありました(笑)。
小学校3年生で会社見学で伺っているうえ、5年生の社会科教科書にも登場する会社です。
子どもたちにとっても馴染みがあるし自慢の会社なんだと思います。
一方大学生はというと、同じようにチームに分かれて進めていました。
これをみると、大学生たちの手元には、事前に小学校から送ってもらった班別名前入りの集合写真があります。
大学生たちも大いに楽しんでいるのが伝わってきました。
ちょっと小学生の元気さに押され気味でしたが、いい顔してますね。
そして、「ブレイクアウトルーム機能」を使って、大学生1班と小学生2班からなるグループに分かれて、自由な会話も楽しみました。
私が居合わせたグループでは、お兄さん彼女はいるんですか?とか学校の授業ではなかなかできない会話が楽しく展開されていましたよ。
最後に全員でオンライン集合写真を撮って5.6時間枠はあっという間に終わりました!
初めての試みでしたが、会ったことがなくても、違う場所にいても、気持ちがつながるってこういうことなんだなと思いました。
終わった後の小学生たちの顔がにこにこしていて印象的でした。
これからコロナ禍を経て世の中はまた変わってくると思いますが、今日の授業を通していい面で広がりを感じました。
オンラインを使うことで、これまでは出会えなかった方々とつながることができるんですね。
有田市社協では、全国や世界のどこかと、こうした学びの機会をつくりたいなと思います。
一緒にやってみたいという社協さん!学校の関係の方!ご連絡お待ちしています(^^)/