昨年9月から12月の3カ月間、箕島高校3年生の総合的な探究の時間に有田市社協職員全員が関わりました。福祉班になった生徒18名と試行錯誤しながら準備した授業と訓練当日の様子を2分半ほどの動画にまとめています。

探究の授業で得るもの

「非認知能力」という言葉があります。
いわゆるIQなど数値で表される認知能力とは違い、非認知能力は数値では表せない「目標をもつこと」や「コミュニケーション力」、「発想力」などを指します。
今回の授業では、その高まりを目の当たりにしました。
何をするのか見えていない初めの頃の様子と、訓練実施日の臨機応変に対応する生徒たちの様子はまるで違いました。毎週のように重ねた授業の中で、社協職員と生徒たちの距離はどんどん縮まり、会話が増えました。生徒の考えを尊重しようと動いた社協職員たちの努力もあると感じています。
また、生徒たちのポテンシャルも高いと思います。箕島高校の生徒たちはほとんどがアルバイトをしています。既に社会の中で役割を担っているので、相手意識をもって対応することが出来ています。
職員全員がふだんの業務の上に授業の準備や進行が加わり、ほんとに忙しかったですが、その倍楽しい3カ月でした。それは生徒たちが私たち大人の予想を超えた動きを見せてくれたからです。そんな様子に職員だけでなく、訓練に参加した大人たちも気持ちが高ぶったと思います。

自信をもって次のステージへ

授業の中で、生徒たちから自分たちのことを過小評価している言葉を何度も聞きました。「そんなことはない!」と力強くみんなに伝えたいです。
生徒たちは間もなく高校を卒業しますが、自信をもって次のステージに進んでもらいたいです。チームで運営した経験が災害時だけではなく、今後の人生の中のどこかで役立つことを願っています。生徒の皆さんには感謝しかありません。
がんばった生徒たちの様子をぜひご覧ください!
もうワーカーはみんなのお母ちゃんの気分です(笑)。

(投稿者:M.T)