6月1日に、箕島高校情報経営科 地域課題研究班の6人と一緒に湯浅町役場にある「家庭教育支援チーム とらいあんぐる」のSSWを訪問しました。
本来は役場正面玄関を入ってすぐのところに相談室兼事務所があるのですが、この日は人数が多かったので、災害対策室をお借りしました。そのかっこいいお部屋に生徒たちもワーカーもテンションが上がりました(余談です 笑)。
上田さんからたくさんのお話をしてもらいました。ボリューム満点で、終わってから思わずこちらが「すごいボリュームで頭の中がパンパンだね」と言ってしまったほどです(笑)。上田さんたちの活動はそれほどつながりが多く、大事なことをされているということです。
以前にもワーカーブログでお伝えしましたが、湯浅町は0~15歳まですべての子どもたちについて、年間4回も訪問活動をされているのです。顔をつないでおくことに大きな意味があると、この日も上田さんはおっしゃっていました。
一つ、児童は人として尊ばれる
一つ、児童は社会の一員として重んぜられる
一つ、児童はよい環境の中で育てられる
『児童憲章』文部科学省リンクへhttps://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/attach/1298450.htm
この日のお話の始まりは、『児童憲章』からでした。
非行や虐待などは、家庭や親の問題にされることが多いですが、それは環境によるものだとまずお話をしてくれました。ここを分かっていなければ、家庭支援の課題を理解することは難しく、大事なポイントを押さえてくださったと思います。
また、今年度の研究テーマである「貧困」も事例を用いて話をしてくださいました。『絶対的貧困』と『相対的貧困』についても話してくださり、調査によると、日本の貧困率は世界で14番目、先進国の中では、アメリカ、中国に次いで3番目であることも聞きました。
「虐待」と「しつけ」、「怒る」と「叱る」、「甘やかす」と「甘えさせる」の違いなどもお聞きし、質疑応答では生徒たちも自分の経験談を話するなど、今回のお話が我がごとになっている様子が伝わりました。
明日は高校へ伺い、この日の復習と探求活動を行う予定です。