久しぶりのブログとなりました。
というのも、昨日開催した「地域共創フォーラム2018」の準備を中心として慌ただしい日々が続いていたのでゆっくりとブログに向かう時間を確保できず・・・と言い訳から(笑)。

さて、本題です!

昨日、開催した「地域共創フォーラム2018」に足をお運びいただいた皆さん、ありがとうございました。
そして、一緒にフォーラムをつくりあげてくれた皆さん、本当にありがとうございました。

今回のフォーラムは、生活支援体制整備事業という介護保険制度の枠にある事業で開催しました。
介護保険のことなのに、舞台に登壇してくる中にたくさんの子どもたちが登場しました。
それは、有田市社協が子どもたちの力を信じ、これまでたくさん一緒に活動を積み重ねてきたからです。
有田市社協は、2013年度から「子どもたちがつなぐ未来への希望 福祉の種まきプロジェクト」と題して福祉教育を社協の重点事業に据え活動してきています。子どもたちに対して行う福祉教育が、カタチを変えて子どもたち発信で、親や地域の大人たちを巻き込んでいくと考えているからです。

活動を始めて6年が経過しようとしています。
今は、当初から発展して、大人から子どもたちへという形の福祉教育も意識しています。
これまで福祉教育についていろんな講義を受け、「地域ぐるみの福祉教育」という言葉や「相互実現」という言葉を耳にしながら、ワーカーが自分の中にその言葉の意味を落とし込めるのは、実践の中でそんな場面に出会う時だとつくづく感じます。

そして昨日も、地域の大人たちから学んだ高校生の言葉に、大人たちが感動し「自分たちもやってみたい」という言葉をお聞きすることが出来ました。
福祉教育は、机上の学問ではなく、自分/自分たちの意思で自分たちの地域をいい地域にしようとする気持ち、つまり主体性を育むことです。私たち社協職員に言われたからするのではなく、自分たち自身で気づき動き出す人がたくさんいる地域をつくっていきたいと思っています。そのために必要なサポートを私たちは全力でしていきます。

前置きが長くなりましたが(笑)、こんな思いで活動してきたことが昨日のフォーラムで芽を出してくれたと感じました。

では、ここでどんな様子だったのかご報告します(やっとです笑)。

盛りだくさんのプログラムになりました。いえ、してしまいました(笑)。
いい出来のチラシと自画自賛のワーカーです(*^^*)。

有田市主催なので、望月市長や田代副市長も参加してくださり、私たちの活動のことも聞いていただけてよかったです。

立ち位置が悪くいい写りではないのですが、総合司会は和歌山大学観光学部有田市LIPの社協ブログではお馴染みのみんなが務めました。堂々とした立派な司会ぶりで大変評判がよかったです!
本来の活動計画には入っていなかったのを、「せっかくやし、やってみやん(やってみない)?」と気軽に頼む厚かましいワーカーでした。頼んでよかったと本当に思いました。

基調講演は、こちらも有田市社協がほんとにお世話になっている摂南大学の上野山裕士先生。
助けあい活動について、短時間で分かりやすく、そして楽しく教えてくださいました。

そして次は、地域の皆さんと副市長・地域包括支援センター職員によるコラボ劇!
実はこれ、実体験に基づいた「認知症介護」の物語。とてもリアルな気持ちが表されていました。

子どものふとした仕草にハッと我にかえったこと、大事に思ってきた父親を腹立たしく思える気持ち、介護はきれいごとではないんだなと感じました。ひとりで抱え込まず、抱え込ませない地域をつくることが大事ですね。

顔なじみの民生委員さんも民生委員役として登場!会場がどよめきました(笑)。

孫役は、一緒に学んできた箕島高校の生徒から二人が抜擢されました。
3年生なのでもう学校の授業が終わっており、男子はこの日初めて稽古だったのに見事に演じました!
コラボ劇の練習を通して、出演者の距離が縮まり、自然発生的に提案も出て、チーム作りって協働作業が大事だなぁとつくづく感じました。特に主役の副市長と保健師さんの熱演は素晴らしかったです。

休憩中には、ボランティアグループ「ひだまり」さんによる無料のコーヒーサービス。
ワーカーはバタバタしててお写真がなくてすみません。

その後は、社協主催の「育てよう!福祉の芽 小中学生作文コンクール」の優秀賞・芽ばえ賞の受賞作品の朗読。
これがまた会場の感動を呼び起こしていました。泣きそうでした・・・。
内容はこちらをご覧ください↓↓
育てよう!福祉の芽 小中学生作文コンクール受賞作品

そして、いよいよ本日のメインイベント!
箕高生が社協と共に地域を回り、自分たちで聞き取りした活動発表とそこからの政策提言です!
有田市長と副市長が壇上で聴いてくれました。

会場にいた大人たちが熱心に聴き入りました。

会場は立ち見が出るほど、準備した資料では足りないぐらいでご迷惑をおかけしました。
高校生がこの活動でとてもたくさんの高齢者や地域の大人たちと関わったことで、晴れ舞台を見に行こうと思ってくれた方も多かったと思います。そして、応援する私たち大人も大勢の観客の前に立たせてあげたいと思って精いっぱい広報しました。

最後のプログラムは、パネルディスカッション。
有田市長を始め、この事業を通して新しい活動を始めた新堂老人クラブの会長さん、厳しい地域課題を抱えながらも強いつながりの中暮らしている「矢櫃(やびつ)」地区の声を届けてくれた宮崎地区老人クラブ会長さん、ここでも箕高生、そしていつも一緒に活動している第1層・第2層生活支援コーディネーター。

ほんとにごめんなさい、このプログラムが始まる時点で大幅な遅れ?。司会の和大生からお詫びを入れてもらって進行しました。
ここでも、高校生が立派に発言し、コーディネーターの高林さんが感激していました。

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詰め込み過ぎのプログラムで、実は終了が30分近くもおしてしまいました。ご参加いただいた皆さんには本当に申し訳ありませんでした。
まだ、アンケートを読めていませんが、終わってから何人もの方が「よかったよ!」「ほんまに感動したよ」「僕らも負けずに何かやりたいと思います」「素晴らしかった」「もっと聴きたかった」など嬉しいお言葉をたくさんいただきました。
ワーカー自身が本当に子どもたちから力をいただきました。

フォーラムのタイトルに込めた「共に 創る」
この言葉の意味を皆さんが感じ取ってもらえたのではないかと思います。

そして市長もおっしゃっていましたが「有田市に箕島高校があってよかった」と私たちも思います。
有田市に唯一ある高校です。
来年度も活動は続きますので、活躍を大いに期待したいと思います。

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最後に、総合司会で頑張ってくれた和大生たちと記念撮影。
前列中央は昭和生まれ、顔の大きさってこんなに違うんだなぁと笑えました。