少し前のことになりますが、やはりご報告しておきます!
2月21日(木)の午後から、『傾聴ボランティア はじめの一歩』 を開催しました。
普段ボランティアとして活動されている方や、朋輩いっぱい作戦会議などの養成講座を受講された方を対象に行いました。
これまで社協主催の地域福祉ネットワーク会議の中で、施設に入所されている方や利用されている方々に対して、スタッフだけではじっくり話を聴くことができないという現状を踏まえて、施設の中に傾聴ボランティアがいてくれたらいいよね。という話から研修を行いました。高齢ボランティアの活動の場づくりも兼ねています。
そういう訳で、研修は2部制。
第1部は、実際に傾聴ボランティアとして活動されている和歌山市の「ボランティアグループアップル」さん。
第2部は、地域福祉ネットワーク会議から小規模多機能事業所ゆりのき苑から現場を良く知る管理者さん。
30人弱の方が熱心に聴いてくださいました。
アップルさんの代表者からは、傾聴の基本の「き」を教えてもらいました。
・ストーリーではなく「心」を聴くこと。
・話すことは放すこと。
心のわだかまりが解きほぐされていくさまをたくさん見て来られたそうです。
また、傾聴ボランティアは80代でも十分できるという言葉に、受講者の皆さんも勇気をもらいました。
アップルさんは、傾聴することを熱心に学び続けておられ、アップルさん独自の研修を受けた後に傾聴ボランティアとして活動できるスタイルをとっているそうです。
この後、二人の活動者から実際の様子をきかせてもらい、とてもやりがいのある活動だと分かりました。
第2部では、認知症のことと、施設での生活についても教えてもらいました。現場で見てきているから分かることをたくさん教えてもらいました。
認知症になると忘れてしまうので、何度も同じことを繰り返し聞かれます。一人で家にいるとそうして繰り返し疑問に思ったことや不安に思ったことに答えてくれる人はいませんので、例えば外に出て行って帰れなくなったり、用途とは違う使い方をしてしまうことなどが起こります。そんな時認知症を理解している誰かがそばにいれば、同じ疑問であっても何度も応えてもらえます。「何度も応えてくれる」それだけで安心感が生まれ、認知症による予期せぬ行動を防ぐことができるそうです。
今回の研修を受け、地域福祉ネットワーク会議の参画事業所では確かな研修を重ねた傾聴でなくても、ただお話し相手になってもらう「お話しボランティア」として受け入れていきたいと考えています。
また、ゆりのき苑さんからは研修中に、ボランティアとして施設に入ることは、後々ご自身やご家族の施設利用の時によい判断材料にできるというメリットも提示してもらいました。
研修後アンケートでは、活動したいという希望者がおられました。実際の活動につなげていきます。
ここでご案内です。
今回講師として来ていただいた「ボランティアグループ アップル」さんの25周年記念イベントが開催されます。
講演とミニコンサートで構成され、入場無料でご参加いただけます。
興味のある方は、ぜひどうぞ(*^-^*)