箕島高校情報経営科3年生の地域課題研究班授業でのインタビューを通して、有田市で活動されている「にじいろこども会」さんをご紹介します。今年度も「貧困」をテーマに探求している高校生ですが、テレビでよく聞く「こども食堂」が有田市にもあるということで、代表の川口さんにお話をお聞きしました。

にじいろこども会

にじいろこども会さんは、令和3年10月から、有田市でこども食堂をスタートさせています。コロナ禍に入ってからだったので、当初は「今やらなあかんの?」「大丈夫なの?」という声も実際届いたそうです。それでも、人数制限をして、感染対策も行ってスタートさせたのは、川口さんの「場」に対する思いがあったからです。
川口さんのお宅は、代々、天理教の教会をされています。その関係で、小さいころから教会に出入りする方やお世話していた子どもさんたちと一緒に育った時期もあったそうです。大人になってから、社会的養護が必要な子どもたちについて学んだり、ご自身が子育てをする中で、「家庭的な場」がどれほど子どもの育ちに大切かを感じるようになったそうです。
お弁当を配るという選択肢よりも、みんなで食卓を囲む温かさを優先したいと対策をして開催されています。

にじいろこども会の活動はSNSを通じて発信し、参加者・協賛者も増えています。

子育て環境の応援

川口さんたちは、他にもいろんな活動をされています。
・キッズキッチン (食育)
・おそうじイベント (環境保全)
・フードパントリー (食品ロス削減と食支援)
・みんしゅく (学習支援)

まだ活動を増やしたいとお話される川口さんですが、それはそれぞれの活動が目的というよりも、それを通じて出会いをつくることが目的であるように感じました。真正面から相談をお受けしますと構えるよりも、いろんな場面でふと話してくれる心配ごとなどの声を聴く機会を増やし、少しでも子育て環境がよくなるように努めたいと話されます。
にじいろこども会の詳しい情報は、インスタグラムやFacebookページで「にじいろこども会」と検索するとご覧になれます。

こども食堂立上げに和歌山県の補助金を活用

川口さんらは、こども食堂を立ち上げるのに必要な経費に、県の補助事業を活用されたそうです。全国的なこども食堂の広がりもあり、県も活動者の支援を行っています。
また、活動者の支援ネットワークもあり、様々な情報が届けられているようです。そんなネットワークから、川口さんらも必要な物品の入手などに取り組んでおられます。
和歌山県内のこども食堂の状況も和歌山県が公開しています
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/040200/kodomoshokudo/itiran.html
こども食堂の立上げに興味がある方は、7月15日(金)まで補助金申請が可能ですので、和歌山県福祉保健部福祉保健政策局「子ども未来課」にお問い合わせください。詳細は次のリンクからご覧ください。
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/040200/kodomoshokudo/hojokin_kizon.html